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司「これねーオモシロイでしょ
怪異にもあるんだよね心臓って」
ミツバくんの首を足で掴み、後ろからカラスの心臓を
口元へ寄せる司くん
司「ハイあーん❤︎」
寧「ス、ストップ!!い 嫌がってるから…」
寧々先輩はびびりのくせになかなかの命知らずだと思う
司くん相手に飛びかかるなんて
「寧々先輩、危なすぎ…っ!」
半ば呆れながら2人に近寄ろうとした瞬間
寧々先生の体が宙を浮く
司くんがカラスの時同様に寧々先生を床へ打ちつけようとしたのだ
しかし、スレスレのところで再度ふわりと浮いて
司くんの腕の中におさまる
司「女の子には優しくしないといけないんだったゴメンネ
よしよし いい子だから静かにしててね」
司くんの指が寧々先輩の額にトンっと当たると
寧々先輩は静かに倒れた
今日は心臓がいくつあっても足りない
それにやっぱり私はこういう時でさえ
自分は何も出来ないのだと痛感する
静かに横たわる寧々先輩に駆け寄り
溢れそうな涙を堪えながら壁際へ移動する
脳内には境界に来たばかりの大鏡の言葉が木霊していた
どれくらい時間が経ったのだろうか
寧々先輩は未だに目を覚まさないし
かといって、司くんとミツバくんの方を
振り返ることも出来ない。そんな勇気はない。
ただ、途中から司くんの声は聞こえず
体の奥底から否定するような、そんな音が聞こえた気がした
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ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時