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土「…んで、なァんで俺のトコ来るんですかねェ」

第二理科準備室でテストの採点をしている俺のもとに
七番サマと源が駆け込んできた

花「だってぇ、ヤシロとセガワがさらわれてから
2時間くらい経つのに三番の境界に行けないんだよー!
なんとか三番の境界に入れてもらおうと思って
少年と土下座してみたりしたけどダメだったしさ」

光「お願いします蜘蛛野郎!!」
花「先生」
光「蜘蛛野郎先生!!!」

土「あのなァ」

花「2人が怪我してたりしたら困る
それにヤシロは俺の助手なのに
教えてよ土籠…ダメ?」

珍しくしおらしい七番サマに
まだ生きていた頃の柚木の姿が重なる

土(あの頃もこれぐらい頼ってくれたらねェ…)
 「まァ…知らんことはありませんけどね」

そう言って背後の棚で眠るキツネを投げる

ヤ「ん?」
花「二番?なんで?」

土「まあ聞け
七不思議の境界はそれぞれ学園内の様々なものを
管理する役割がある。
俺の書庫は“記録”時計守は“時間”
そして二番は“空間”
そいつの境界を通れば学園内なら
大抵の場所にゃ行けますよ」

花「それって三番の境界にも行けるってコト?」

光「でも二番の境界は先輩がぶっ壊したはずだぜ!」

土「あー…そりゃ管理権を奪っただけだ
境界、それ自体は存在してる…
管理者がいないおかげで荒れてはいるだろうがな

そうだろエキノコックス」

ヤ「うるさい根暗蜘蛛

大体なんであたしが手伝わないといけないのよ
あの子たちがどうなろうとあたしの知ったことじゃ…」

花「きつねうどん」



ヤ「あたし関係な…」花「うどん」

ヤ「わかったわよ…」




花「えーと、ここだよね」

光「ていうか、何で蜘蛛野郎もいるんだよ」

土「お前ェらがピーピー喚いたからだろうが」


あの後すぐに俺達は二番の境界のある階段へ向かった
正直、あのまま採点の続きをしててもよかったが

土(なんか嫌な予感がするんだよなァ…)

ヤ「行くわよ
いち に さん し」

ぱちゃん…っ

水の音が聞こえたかと思うと二番の境界にいた
が、そこは以前のようにガラクタはなく
緑と彼岸花が広がっていた


花「これは…」

光「おお…なんか小綺麗になってんな!」

ヤ「うるさい
三番の境界まで案内するわ はぐれるんじゃないわよ」

人の姿になり先を行く二番についていく
長い階段が続く中、ふと源が口を開いた

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設定タグ:地縛少年花子くん , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時

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