62頁 ページ14
とりあえず葵さんの行動を見張って
悩みを突き止めることにしたのはいいのだけれど
行く先々で告白される葵さん
そしてその告白した生徒を排除していく茜さん
(精が出るなぁ...)
ここまでくれば最早狂気である
寧々先輩に至っては何故か落ち込んでいるし
そうして葵さんを追いかけているうちに
私達は大きなホールに辿り着いた
「おっきなホール...」
寧「ここはね演劇部とか管弦楽部とかが
発表のときに使う場所なのよ!」
「へぇ...」
寧「園芸部の葵がこんな所になんの用事なのかな」
茜「きっと告白だよ...
こ こん こんな人気のない所に呼び出しやがって...」
ミシミシと音が出るほどホールの椅子を掴む茜さん
光「落ち着いてください茜先輩...」
茜「落ち着いてられるか後輩!!
こういうことは昔からよくあったんだ...」
なんでも葵さんは昔から人気のない所に呼び出され
無理に付き合えと強要されていたらしい
そしていつもたまたまその場に居合わせた茜さんが
葵さんを守っていたらしい
光/寧(怖い/怖ぇ...)
花「つえーね」
茜「とにかく僕はアオちゃんを守るって
決めてるんだ
たとえ振り向いてもらえなくてもね」
そう言ってホールの葵さんを見つめる茜さんは
本当に葵さんのことが好きなのだろう
(かなりぶっ飛んではいるけれど
こんなに誰かを好きでいられるのは凄いな...)
ところで...
「ねぇ花子くん
結局葵さんを見張ってたけど怪しいところなんて
なかったし、やっぱり七不思議は違う人なんじゃ...」
花「んー?そーだねぇ
フツーにしてたんじゃなかなか尻尾は
出してくんないみたいだから
そろそろこっちから仕掛けてみようか」
「仕掛ける?」
マントをひらりとはためかせて
椅子に立った花子くんは寧々先輩と手を繋ぐ
花「セガワはヤシロと手を繋いでてね」
「??...いいけど...」
花子くんの意図は分からないが寧々先輩と手を繋ぐ
花「ねーセガワ
普段隠してるチカラを使うとしたら
どんな時だと思う?」
「どんな時って...
色々あるだろうけど、
大体は必要に迫られた時...とか?」
私がそう言うと花子くんはふわりと白杖代を天へ翳す
花「例えば...こんなふうに
白杖代!」
花子くんが手を降ろすと
白杖代は次々と舞台上の照明を破壊していく
「ちょ、」
寧「や...やめて!!花子くん!」
茜「アオちゃん!!」
葵さんを目掛けてシャンデリアが落ちていく
私は数秒後の未来から目を背けるように
ぎゅっと目を瞑った
ガチン
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時