自由になりたいと思うのはいけないことですか？

61頁 ページ13

光「ああ...兄ちゃんから聞いたことあります
兄ちゃん生徒会長なんで...あの人って
副会長の蒼井さんっすよね
確か葵さんが頭脳明晰タイプに惚れれば猛勉強
生徒会に憧れれば生徒会に入り
筋骨隆々運動部にときめく姿を見れば
血を吐くような筋トレを
幼なじみの言動によって自らを作り変えては
告白して振られ..告白しては振られて
通算0勝3624敗とか...」

花「それ一日何回告白してるの？」
「ちょっと...！？」
やはり寧々先輩のちょっとという表現は
間違っている絶対に

寧「詳しいのね」
光「兄ちゃんが言ってました」

輝『蒼井はおとなしくて
真面目な奴なんだけどね
幼なじみのことになると簡単に暴走するから
光は近寄らないようにね わかった？』

茜「それで？さっきのはどういうことなの？
八尋さん」

いつの間にかバットを手にして花子くんを
問い詰める茜さん

花「エートエートあれはネー
あっそーいえばさっきさり気なく触ったけど
あの子って意外と胸ないね」

(馬鹿だ)

茜「女の子とて許せん歯ァ食いしばれ！！！」
茜さんはそう言い花子くんをビンタした

花「なんでぇーっっ！！！」

光/寧「いや当たり前だよ！！」
茜さんが叩いた瞬間
花子くんが寧々先輩の身体からするっと出てきた



茜「...で？アオちゃんの秘密が知りたい？
なんで？」
茜さんの質問に明らかに言い淀む先輩

「実は葵さんが最近寧々先輩に何か隠し事をしてる
みたいで困ってるそうなんです」

寧「そ、そうなのよ！」

茜「ふーん...まあいいか...
そういうことなら僕も協力するよ」

思ってもみなかった茜さんの協力という言葉に
喜ぶ一同

茜「確かに最近アオちゃんは
何かに悩んでるみたいなんだ
でも僕にはそれを言ってくれない
幼なじみの僕に心配をかけまいと...なんて健気な！」

(そうなのかな...)
もう面倒だから聞き流す事にしよう

茜「とにかく
『好きな人ができたの...♡』とかだったら
早いとこ相手を消さなきゃいけないからね！」
引くほど爽やかな笑顔である

茜「幼なじみとして
応援してあげなきゃいけないからね！」

光「バット」
寧「そうね！！その通りね！！」
花「こえー」
(応援ねぇ...)

...という訳で
葵さんの秘密を探るべく私達は一時的に
共同戦線を張ることになりました

62頁→←60頁

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す