焦りと不安 ページ6
3Dお披露目が決定して一日が立った。
私はスキルアップの為に久しぶりのダンスのレッスンを受けている。
先生「はい、背筋をスっと伸ばして…そう、その調子です」
『は、はい……!』
ダンスはかなり久しぶりだし入院していた為体力の衰えかやはり効いているのか実感された。
先生「……大宮さん、無茶はしなくていいですからね?」
『……だい、じょうぶです』
皆の3Dお披露目を見ているとあれ以上のパフォーマンスをしたい、やりたいと思った。
それに、私は他のライバーより遅れてしまっているのだから……。
『(皆が培って来たものを壊したくない…)』
私の3Dお披露目でヘタな事を出来ないしクオリティが低いモノを提供なんて…私自身が許せない。
先生「……大宮さん、少し休憩しましょうか」
『……は、い……』
私は先生に促されて一旦スタジオの外に出て自動販売機の前の長椅子に腰をおろした。
『(先生に気を使わせてしまった…)』
焦ってもダメだと分かっていてもどうしても焦ってしまう…。
『どう……したら……』
悩んでいると顔の横から冷たい何かが頬を触れた。
驚いて顔を上げると叶君がペットボトルを持っていた。
『か、なえ……くん』
叶「……はい、これ飲めば?」
叶君は持っていたペットボトルを私に手渡すと隣に座った。
叶「なんか、すごーい顔してたけど…何かあったの?」
叶君はそう言いながら私の顔を覗き込んだ。
いつものあの、蕩けるような柔らかな笑みを浮かべていた。
『………かなえ、くんっ』
そのあまりにも優しい笑顔に涙が出てきてしまった。
叶「わっ…どうしたの?辛い事でもあった?」
叶君のこの言葉に私は首を横に振った。
なかなか次の言葉が出なくって困っていると叶君は優しく背中を撫でてくれた。
叶「大丈夫だよ…ゆっくり話してみて?」
その言葉にさらに涙が出たが私はゆっくり話はじめた。
そうして話終わると叶君は私の頭を優しく撫でてくれた。
叶「そっか、それは焦っちゃうね…でも、皆ねユキが復活してくれて嬉しいんだよ?
だからさ、焦らなくっていいしその時の出せる範囲での全力でいいんだよ」
『……そう、かな…?』
叶「そうだよ!なんなら僕がゲストで出てあげるよ?」
『……ふふっそれは心強いかも』
何故だろうか?叶君と話していと焦りと不安な心が無くなっていく。
『……ありがとう、叶君』
叶「……どういたしまして」
それからのレッスンは心に余裕が持ててかなり良いものになった。
…ありがと、叶君。
【切り抜き】ユキちゃんの事を話す叶→←【加賀美ハヤト誕生日記念2021】冬の暖かな思い出
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雪鈴(プロフ) - 宝石姫さん» ありがとうございますっ修正致しました！ (2022年11月25日 12時) (
レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
宝石姫(プロフ) - ９ページの画像 甲斐田晴くんのだけ見れなくなってますよ。すみません 気になってしまったので(ｺｿｯ (2022年11月25日 12時) (レス) @page9 id: 14e3876f5b (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - 通知でお騒がせしております…!!少々手直しなどをしております…!! (2022年3月16日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - しずくさん» あ…ありがとうございます(((ｺｿｯ))) (2022年3月16日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 闇ノショウくんじゃなくて闇ノシュウくんですよ(ｺｿｯ) (2022年3月16日 18時) (レス) @page44 id: 699af2d53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2021年11月29日 22時
