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ーー 久我 side ーー
『──────本当に利用されたのはどちらかしら、お父様?』
ユキがそう言うとユキの父親の口から血が零れ始めた
祐司「ぐほっ……な、ん…だ……?」
一条「────A……?」
よく見るとAが父親の腹に何かを深く刺していた
そして、零れた血がAの白い肌を赤く染めていく
『……お父様、どうです?今まで見下していた娘にこんなことをされて…悔しいですか?』
祐司「き、きさ……ま……!!」
『私はね、ずーーーっと、ずぅーーーーーーーーっと貴方の事を父親だなんてこれっぽっちも思ったこと無かったんですよ
貴方は憎むべき相手だった……これからも、ずっとね』
そう言いながらゆっくりとAは腹に刺し込んでいたものを引き抜き父親から離れた
その途端に父親は足から崩れ落ちて地面に膝をついた
Aは…………見たことないくらい冷たい目でその父親を見下していた
『…………哀れなお父様、娘に刃物の扱いなんて覚えさせてなかったらこんな事にはならなかったのにね』
祐司「A………………き、貴様ァ……!!!!!」
『…私の因果は、私で断ち切る
康明兄さんにもテツ君にも…他の人にも貴方の穢れきった血を浴びさせない!!
…………さようなら、貴方の産んだ娘は貴方のせいで生みの親を殺すバケモノになりましたよ』
そう言いながら暗い目をして父親にドスを振り下ろそうと腕を高くあげる
久我「(止めねぇと……止めねぇとアイツの中の"何かが"終わっちまう……!!!!!)」
俺は必死に止まっていた体を動かしてAの元へと走った
そんなに距離はねぇ、直ぐに辿り着くはずだ!!
久我「──────っA!やめろぉーーーーー!!!!!」
振り下ろす前にAに辿り着いて腕を掴んで止めた
『なっ、離して!!離してよ!!!!!』
久我「駄目だ!!離すわけねぇだろ!?」
Aは逃れようと必死に腕を振るが俺には通じねぇ
『お願いだから、こいつを殺させて!!
じゃないと、私は……私は…………!!!』
Aの目からは再び涙が溢れ出ていた
……ユキは本当に優しくて仲間思いで…責任を一番に感じてしまう奴だ
長年一緒にいた俺が一番それをよく知っている
久我「……お前には、させねぇよ」
俺はAの手からドスを奪い取り、Aの……父親の背中に刺した
祐司「か………」
そうして、ゆっくりと父親は倒れた
久我「(…これで、いいんだ)」
Aに、こいつの業を背負わせるわけにはいかないからな
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シャリファ(プロフ) - 雪鈴さん» 分かりました！ (2022年10月11日 20時) (
レス) id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - シャリファさん» リクエストありがとうございます!!メテオと佐竹さん＆千恵さんですね、他の方のリクもありますのでお待ち頂けたら書きます！ (2022年10月11日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年10月11日 19時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - リクエスト可能ならメテオとの絡みと佐竹、千恵さんとの絡みをお願いします！ (2022年10月11日 19時) (レス) @page44 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 構いません。お願い致します。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 7f119da37b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年8月2日 14時
