二十四話 作戦開始 ページ34
ーー 久我 side ーー
準備は数日間掛かった、その間もAの付きメイドである新城から定期的に連絡が来て状況は把握してある
今日は、どうやら一条の叔父に当たる奴がこの家を訪問するらしい
しかも、その叔父がユキの結婚相手なのだとか……
一条「正典って叔父だな……昔っからAの事を凄く気にってたからな……あの変態ジジイかよ……」
一条の兄貴はそう言いながら頭を抱えていた
なるほど……簡単に言えばクソ野郎ということだな
相良「……んで、あとどれ位で着きそうなんだよ」
久我「あ……えっと、あと10分程です」
小林「なら、さっさと準備した方がいいなぁ」
俺達は今、買収した園芸店の車に乗り、全員で華実屋家の屋敷へと向かっていた
後ろでは一条の兄貴、相良の兄貴、小林、和中が着替えをしていた
俺と小峠は先に着替えて車を運転して目的地へと走らせているのだ
小峠「……どうやら、この塀の向こうに屋敷が在るようだな」
フッと横目で見ると底には真っ白な壁が見えてた
久我「ココが、Aの屋敷の一部なのか?」
小峠「あぁ……今、地図を確認してるがこの先に唯一の出入口である門があるみたいだ」
そう言いながらタブレットを操作する小峠の後ろから和中が顔を覗かせた
和中「華太、少しそれを貸してくれ」
小峠「は、はいどうぞ」
小峠が和中にタブレットを渡すと指で操作しながら後ろへと戻っていった
和中「小林、あまり目立つ行動はしないように」
小林「わかってるって〜、任せろよー」
相良「んで、タブレット借りて何してんだ?」
和中「少し、見取り図を見ようと思ってな…覚えていた方が良いだろう?」
一条「確かに、それはいいかもな…俺にも見せてくれ」
兄貴達はそれぞれ思うように後ろの方で過ごしていた
久我「(A……もう少しでお前のところに行くからな)」
絶対助け出してやる。その強固な思いを胸に屋敷の門前まで来た
門の前に車を止めると小峠が一度下車し、インターフォンを鳴らした
男1「"はい、どなた様でしょうか?"」
小峠「あ、おはようございます。花山園芸店のものですが…いつものお荷物をお持ち致しました」
男1「"あぁ、花山園芸店様ですか、いつもお疲れ様です…直ぐにおあけしますので少々お待ちください…"」
何回か会話をすると門が静かに開き、インターフォンから大きめの音で「"どうぞ、お通りください"」と聞こえてきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャリファ(プロフ) - 雪鈴さん» 分かりました！ (2022年10月11日 20時) (
レス) id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - シャリファさん» リクエストありがとうございます!!メテオと佐竹さん＆千恵さんですね、他の方のリクもありますのでお待ち頂けたら書きます！ (2022年10月11日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年10月11日 19時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - リクエスト可能ならメテオとの絡みと佐竹、千恵さんとの絡みをお願いします！ (2022年10月11日 19時) (レス) @page44 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 構いません。お願い致します。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 7f119da37b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年8月2日 14時
