二十二話 闇が華を消し去る ページ28
アルベルトに連れられて来たのは竜桜町の外れにある私の実家…
相変わらず嫌な空気を出している……
ｱﾙ「さぁお嬢様、お父様とお母様がお待ちですよ…」
『……』
重苦しい門を開けアルベルトは屋敷の中へと入っていく
私もその後ろをついて行くと久しぶりに見る使用人達が出迎えた
「「「「おかえりなさいませ、Aお嬢様」」」」
どうやら私が出て行ってからは誰も増えていないようでそのままのメンバーが残っていた
懐かしさに浸っていると廊下の奥からユラりと初老の女性が現れた
……そう、その女性は私の母、美代であった
美代「やっと帰ってきたのね…随分と遅かったじゃない…」
ｱﾙ「これはこれは奥様ではありませんか…
なにぶん世間からハズレ者達を引き連れていたので少々手間が掛かってしまいまして…申し訳ございません」
あの人達をそんな風に呼ぶ……!!
そう叫びたかったけどそれをグッと我慢した
今は目の前の憎たらしい人を見つめるしかない…
美代「……A、アンタはこの家の役にたてるのよ
喜びなさい?本家の未婚の叔父様がお前を嫁に娶ってくださるんですって!!」
『……はぁ、そうですか』
どのジジイだよ……もうろくに覚えてないや…
そう思っていると母は私に近寄ってきて頬を思いっきり引っぱたいた
"バチンっ!!"
『っ!!』
美代「何よその態度は!!それが産みの母に向かっての態度なの!?」
ヒステリックに叫び上げる母
私はそれをみてとても哀れな気持ちになった
『(この人も……可哀想な人だ…)』
本家でも身分が低いから分家に嫁入りさせられて好きでもない男と子供をもうける…それは苦痛でしかなかっただろう
『(だからと言って子供を怒りの捌け口にしていい訳じゃない)』
私が静かに睨んでいると母は顔を赤くしてまた手を振りあげるがそれを阻止される
?「何をしている…傷が残ったら大変だろう」
美代「あ……旦那、様……」
止めた人物は私の父、祐司であった
祐司「よくやったなアルベルト…報酬は弾もう」
ｱﾙ「ありがとうございます旦那様…」
父はアルベルトにそう言うと母の方を睨み付けた
母がそれに肩をびくりと震わせると同時に父は母を廊下の方に投げた
祐司「お前は何をしてるんだ!!コイツがどれだけ重要なのかわかっているだろ!?」
父はそう言いながら母を蹴り始めた
私はそれを見ても何も思わなかった…何も、感じなかった
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シャリファ(プロフ) - 雪鈴さん» 分かりました！ (2022年10月11日 20時) (
レス) id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - シャリファさん» リクエストありがとうございます!!メテオと佐竹さん＆千恵さんですね、他の方のリクもありますのでお待ち頂けたら書きます！ (2022年10月11日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年10月11日 19時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - リクエスト可能ならメテオとの絡みと佐竹、千恵さんとの絡みをお願いします！ (2022年10月11日 19時) (レス) @page44 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 構いません。お願い致します。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 7f119da37b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年8月2日 14時
