・ ページ3
京子さんはおそらくキッチンへ行き天羽さんは工藤さんを連れて部屋を出ていった
そして、小峠さんと二人っきりになった
小峠「……大丈夫か?」
『…………えぇ、少し…落ち着きました』
貰ったタオルで涙を拭っていると小峠さんは隣に座り天羽さんの様に優しく頭を撫でてくれた
…こんなに人に優しくしてもらうのはお爺さんとお婆さん以来だなぁ
『……すみません、突然お邪魔してしまって』
小峠「いや、別にいいさ…アンタは守るべきシマの人間だ
何か困った事があればいつでも言ってきてくれて構わねぇんだよ」
……本当に、この組の人達は良い人ばかりだ
そう思っていると再び扉が開き、青髪で眼帯をした青年が入ってきた
?「小峠の兄貴、今お時間宜しいでしょうか?」
小峠「北岡か……すまねぇが今は席を外せねぇ」
"北岡"と呼ばれた青年は「そうですか」と言った後に私の方を見た
私も私でこの青年を知らないので静かに見ていると小峠さんが紹介をしてくれた
小峠「そういえば、華実屋さんは会ったことなかったな…
コイツは北岡と言い、ウチの舎弟の一人だ
つい最近まで入院してて復帰したばかりなんだ」
北岡「あ……北岡隆太です、宜しくお願いします」
『そう…なんですね、ユキ……と言います』
北岡さんは何かを考える様にして、少しだけ私の近くに寄ってくると片膝をついて私の顔を覗いた
北岡「あー…まだ腫れてるみたいですね、兄貴」
小峠「そうか……北岡、新しく冷えたタオルを持ってきてくれ」
北岡「了解致しました!」
そうして、小走りでタオルを取りに行く北岡さん
するとそれと入れ代わりで金髪の少しダンディーな男の人が入ってきた
小峠さんはその人を見ると軽く会釈をした
小峠「野田の兄貴、お疲れ様です」
野田「あぁ、お疲れさん…んで、おやっさんが言ってたお嬢さんはその子か?」
"野田の兄貴"……って事は小峠さんの兄貴分の方なのか
そう思っていると野田さんも北岡さんと同じく片膝をついて私と目線を合わせてくれた
野田「お嬢さん、お前さんの勤め先の最山さんにも事情を話してしばらく休みを貰えた……だから、心身ともに落ち着くまでここに預かる事になった」
『……何から何まで、申し訳ありません』
情けない、本当は私が連絡すべきなのに……
落ち込んでいるとぽふっと頭に小峠さんとは違う手が乗った
少し驚いて頭を上げると優しい笑顔を浮かべた野田さんがいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャリファ(プロフ) - 雪鈴さん» 分かりました！ (2022年10月11日 20時) (
レス) id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - シャリファさん» リクエストありがとうございます!!メテオと佐竹さん＆千恵さんですね、他の方のリクもありますのでお待ち頂けたら書きます！ (2022年10月11日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年10月11日 19時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - リクエスト可能ならメテオとの絡みと佐竹、千恵さんとの絡みをお願いします！ (2022年10月11日 19時) (レス) @page44 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 構いません。お願い致します。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 7f119da37b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年8月2日 14時
