十七話 一歩前へ踏み出すために ページ14
私が天羽組にお世話になるようになってから早二週間が経とうとしていた
その間ずーっと天羽組の皆さんは私の事を気遣ってくれて優しくしてくれた
……でも、ずっとこの状態はいけない、私はそう思ってた
『(……怖い、けれど…このままじゃダメだよね…)』
テツ君にも康明兄さんにも謝りたい
でも、その勇気が私にはまだ無い
『……そうだ、ジロ君なら相談に乗ってくれるかな?』
そう思い、スマホからジロ君へ電話をしてみた
すると思いのほか早く出てくれた
紅林「"よぉA、元気にしてるか?"」
『ジロ君…うん、元気にしてるよ』
紅林「"そりゃよかった…んで、どうしたんだ?"」
『……あー、あの、ね…相談があって…』
私が口ごもっていると電話の向こうからじろ君の優しい声が聞こえてきた
紅林「"A、ゆっくりでいいんだ…なにがあったんだ?"」
私はその言葉に少し涙が出そうになったけどグッと我慢してこの間の事を話した
その間ジロ君はずっと静かに聞いてくれて
そうして話が終わるとじろ君はこう問うてくれた
紅林「"つまり、Aは久我と一条さんに謝りたいんだな?"」
『……うん』
紅林「"それで、謝るのに俺に付き添って欲しいのか?"」
『………………そう、なるかな?』
正直言うなら本当に怖い
もし、まだ怒ってて私に殴りかかって来たら?
もし、他の人と共に私を罵倒してきたら?
……でも、それ位の事を私はやらかしている
『正直ね、怖いの……テツ君、理不尽な事は嫌いでしょ?
ある意味、私は理不尽に一条…さんに怒りを飛ばしてモノを投げつけた…
私は、テツ君に嫌われる事しかしてないの…』
自分勝手に怒って、自分勝手に康明兄さんに当たった
『仲直りしたい……けれど、怖いの…』
そうしているとじろ君とある事を話し始めた
紅林「"………あのな、この間たまたまだけど久我に会ったんだよ"」
その言葉に思わず固まった
テツ君とジロ君が、会ったってことはこの事を知っていたという事になる
どうしようかと考えているとじろ君はこう言葉を続けた
紅林「"アイツにな、ユキに会ってないかって聞かれたんだけどよ、ここ暫くは会ってねぇって言ったんだ
そしたらさ、アイツ酷く肩を落としやがってよ…
それで聞いたんだよ、お前の事……"」
『……そう、なんだ』
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シャリファ(プロフ) - 雪鈴さん» 分かりました！ (2022年10月11日 20時) (
レス) id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - シャリファさん» リクエストありがとうございます!!メテオと佐竹さん＆千恵さんですね、他の方のリクもありますのでお待ち頂けたら書きます！ (2022年10月11日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年10月11日 19時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - リクエスト可能ならメテオとの絡みと佐竹、千恵さんとの絡みをお願いします！ (2022年10月11日 19時) (レス) @page44 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 構いません。お願い致します。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 7f119da37b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年8月2日 14時
