夜のしんでれら

2人きり 黄side ページ40

VIPルームは相変わらず広くて
ふかふかソファや

黄「注文何する？」
橙「さっきまでワインばっかり呑んだから違うのがええな…」
黄「うーん…抑え目にするならジンとかどう？」
橙「ええね！それにしといて？」

パネルを操作して注文すると直ぐに黒服くんが持ってく来てくれ
いつもより高そうなスーツはしっかりハンガーにかけておく

橙「はい、乾杯」
黄「かんぱーい！」
橙「な？俺の事考えてくれた？」
黄「ん”っ」

いきなり言われて焦って変なところ入ったわ

橙「その様子やと考えてくれたんやね。ど？」
黄「照史のことは好きやで？でもそれは恋愛感情か分からへん。てか照史は淳子が好きなんやろ？」
橙「淳子ちゃんも好きやで？でも淳太も好きやもん」
黄「お店やからやない？」
橙「示すのに要るならまたキスするで？」
黄「へ///あ、あれはアカン///」

一気に顔が熱くなる
あんなんされたらまた照れるやん！

橙「あははっ冗談や」
黄「もう！」
橙「考えておいてや？俺本気で好きやねん」
黄「照史は私にどうして欲しいの？」
橙「俺の嫁になって欲しいよ」
黄「私が？」
橙「おん。養うよ」
黄「で、でも私男やで？」
橙「惚れてもうたんやもん。しゃーないやん」
黄「俺なんも出来へんよ？」
橙「こうやって話してて淳子ちゃんのこと好きになったんやもん」
黄「でもお店の私と本来の私は違うかもよ？」
橙「家に大人しく着いてきて簡単に押し倒される子は裏表ないと思うわ」

手を引かれて抱きしめられる
一気にその事を思い出して恥ずかしくなる

黄「い、今私恋愛学習中やねん！」
橙「え？なにそれ？」
黄「ずっと恋人居らへんからちゃんと恋活しよって…」
橙「相手は俺やんな？」
黄「わ、わからへん…」

人を好きな気持ちと恋愛は違うの？
よく分からへんや…

橙「ならさ、これは？」
黄「んっ」

ギュッと抱きしめられる
安心するし落ち着く

黄「よく分からんけど嫌やないよ」
橙「ならこれは？」
黄「ひゃっ！」

また耳のところにちゅっと音を立ててキスをしてくる

橙「どう？キュンってせん？」
黄「わからへん！」
橙「なら口にする？」
黄「へ？」

そう言うとどんどん顔が近付いてくる

黄「やっ！」

咄嗟に顔を横にして避ける

橙「なぁ。淳子ちゃんはどんな人が好きなん？」
黄「え…どんな人…」
橙「俺それになるから。やから俺に恋してや」
黄「わからん…でも照史みたいに優しい人がいい」
橙「でも俺やとアカンの？」
黄「わからへん…」

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