夜のしんでれら

目撃 赤side ページ20

疲れている様子やったのに
今日もバイトに行くと話していた淳太

正直心配やねん
神ちゃんは優しいけど
他からの圧力とかで神ちゃんにも言い難いんかも

大体夜遅くまで開いている居酒屋さんなんか
いっぱいあるわけで
なんでそんな神ちゃんの店が忙しいのかはよく分からへん

てか！
コンセプト居酒屋ってなんやねん！

今日こそは店に辿り着いて
淳太を休ませよう

家庭の事情で大変やといつも言ってるけど
身体のが大切やねんから！

淳太がぼーっと門から出ていくのを見つけて後ろを歩く

黒の車が横通ったと思ったら淳太の隣で止まった
窓が開いて誰かと話してるみたいや
そのまま車が走り去る

淳太は駅前のドラッグストアへ入っていく
色々見てるし手には栄養ドリンクとかあるから
やっぱり身体はしんどいんやな…
そんな無理せんでもええし
なんやったら少しだけやけど貸すのに…

そう思っていると見失った

あれ？ドラッグストアてごちゃごちゃしてるから見つけられへんねん！

外へ出て大通りを走るけど見つからへん

もしかしたら裏かも！と
駅の裏のちょっとピンク街へ入っていくと
さっき見たような黒い車が走っているのが目に止まった
こっそりおうと
更に裏路地の方へ

あっちは完全にラブホしかないから行かへん方向や…
ちょっと覗いて見るとその車に淳太が乗り込むのが見えた

え！？
どういう事？

後ろから見るとガラス越しやけど少し中が見える

淳太の頭を撫でて頬を触っている男と
それを受け入れて笑ってい淳太…

あ、アイツ！
身体売ってたんか！！

止めないと！と
急いで車に向かって走ったけど
その車も走り出す

流石に俺の走りで追いつけなくて
でも淳太が変態親父にやられるのは嫌で
必死に追いかけていく
大通り戻ってから運良く現れたタクシーにのり追いかける

神ちゃんの所で働いてるんやなかったんか！
身体売るぐらい困ってるなら言えばええのに！
俺も流星もそれぐらい助けるわ！

ビルの中へ黒い車が入っていく

あ！この間も追いかけてたどり着いたビルや
ということは神ちゃんも？

今回は諦めへん！と
ビルの中へ
普通の会社の事務所などが並ぶ中
1件キャバクラを見つけた…

なんやこれ？

「シゲ？」
赤「え！？」

振り返るとそこには望がおった

赤「おぃ！神ちゃんとか淳太…あー、わからんか！えっと中性的な顔した俺と身長変わらへんやつ見んかったか！？」
桃「いや…知ってるけど…」

紫「お！のんすけ！中で照史待ってるでー」
赤「誘拐犯！」

開店前の店内 紫side→←学校 黄side

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