夜のしんでれら

すかうとうーまん 黄side ページ2

俺より少しだけ背の低い彼は
とても可愛らしいと言う表現がピッタリの人やった

緑「あの、人目に着きたくないので車乗ってもらってええですか？」
黄「ぁ、はい」

彼が開けてくれた助手席に座り
彼は運転席へ移動した

緑「緊張しないでくださいね、ぁ、シゲとかみたいに神ちゃんって呼んでください！」
黄「ぁ、俺はみんな淳太って呼んでくるんで淳太でお願いします」
緑「じゅんた…うん！歳もタメですやね？敬語やめません？」
黄「シゲと同い年ならタメやね」
緑「本題は目的地へ向かいながらで」

そう言って走り出す車
免許はおじいちゃんが費用を出してくれたので持っているが
車はないので助手席からの景色をぼーっとみてしまう

緑「あ、シゲから仕事のことはどう聞きました？」
黄「内容は知らんって言われてお酒呑める人がいいっていうことぐらい」
緑「お酒強い？」
黄「並以上には…」
緑「なら合格やね。夜のお仕事やから」
黄「居酒屋？」
緑「そんなんより稼ぎはええよ」
黄「え！それは助かる！」
緑「ふふっ、そっか。なら振り切って頑張ってや」
黄「そんな神ちゃんが気軽に雇うの決めれるん？」
緑「うん！俺がスカウトも担当してるねん」
黄「へー」

同い年の子がそんな仕事してるんや…

緑「淳太スタイルも良さそうやし後は話聞くのが上手やったら偉い稼げるで！」
黄「ん？すたいる？」
緑「多少のお触りは耐えてや？」
黄「おさわり？」
緑「ん、駐車場入るな」

ん？頭の上にはハテナだらけやけどビルの中へ入っていく
ここどこやろ？

車を駐車して下りるように促される

神ちゃんに、ついて行くとそこはキラキラと光るお店やった…

黄「え！ほ、ホスト？」
緑「あははっ違うよ！さ、着替えてみよかー」

中へ手を引かれて入るけど
ホストやないならなんやねん！

奥のスタッフルームへ連れていかれる

そこには綺麗なドレスがいっぱい並んでいた

緑「ホストやなくてキャバクラ」
黄「きゃばくら…」
緑「淳太はキャバ嬢として頑張ってもらうで！」
黄「はぁ？おれ、男やねんけど」

小さい頃は度々あったけど今の俺を
女と間違える人はおらんと思ってた

緑「わかってるよー。ここは女装のキャバクラ。みんな男やで」
黄「え？どういうこと？」
緑「開店まで時間ないから！さ！着替えよな！」

そう言うと俺の服を脱がそうとしてくる

黄「ちょっ！え！どういう事！？やめて！」
緑「あぁ！もう！時間ないねんって！」

急に連れてこられて
女装をしろと！？

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