夜のしんでれら

バイト難民 黄side ページ1

小さい頃から女手一つで育ててくれた母を
少しでも助ける為に将来給料の高い仕事に着くのは
学歴という武器が必要だと必死に勉強して
入学したこの大学

特に難しくもなく簡単でもない
丁度いいレベルやったと思う
周りにはいい大学でよかったと言って貰える

大学に入ってからも母を助ける為に
アルバイトを続けていたが
この不景気でお世話になっていたお店が無くなった

黄「どーしよー！いいバイトないやろか…」
赤「えー、そんなに稼ぎたいん？」
黄「家庭環境的に稼がないと俺大学通えへん…」
青「それ重大な問題やんけ！」
黄「なー、いいの無いかな？」
赤「あ！！給料はどうか知らんけどアルバイト探してる俺の知り合い居るで！」
黄「まじか！繋ぎでええから教えて！」

俺の相談に乗ってくれた明るいコイツは
学部は違うけど仲良くしているシゲ

もう1人のイケメンはこの大学内にあるお店で働いている流星や

青「どんなバイトなん？」
赤「んー…それは教えてくれへんのよ…」
黄「え、危ないヤツ？」
赤「なんかお酒が呑める子がええらしいねんけどな…」
青「誰の紹介？」
赤「神ちゃん！」
青「あぁ！神ちゃんか！なら危ない仕事やないやろ」
赤「たぶんな！」

2人は幼なじみらしくて
共通の友人も多いらしい

黄「なー話だけでも聞きたいねんけど、会わせてくれへん？」
赤「ええよー！今日会う予定やから一緒に行こ！」
青「俺も行きたいー」
赤「また神ちゃんとあってたんバレると望が拗ねるやろ？」
青「なら望も連れて行こうやー」
赤「アホか！望連れて行ったらまた向こうの家族から怒鳴られるやろ」

うーん、俺は知らんけど2人の友達なんかな？
どんなバイトやろ？お酒は強い方やし大丈夫なはず！

赤「あ！時間ヤバ！後で電話するわ！」
青「あ、俺も戻らないと怒られるわ…またな！淳太！」
黄「おん！じゃぁ！」

俺も次の講義へ移動しないと…

どんな仕事か分からへんけど
母には帰りが遅いかもしれないので
晩ご飯は要らないと連絡を入れておく

神ちゃん…
あ、ちゃんと名前聞くの忘れてた…
ま、シゲの電話を待つかー


のんびりと講義を受け
日が傾き始めた頃シゲからの電話が来た

いつもは近くの喫茶店集合やのに今日は移動するから
門の前で待っておけとの事

荷物を持って門へ向かうと1台の車が停まっていた

「あの…中間さんですか？」
黄「え、はい！」
「すみません。シゲから聞いてますかね？神山です」
黄「あぁ！こちらこそお時間頂いて…」

すかうとうーまん 黄side→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す