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___始まってしまった。
Aがブルリ、と震えた瞬間何処からともなく�犹犇瑤た有畸�が雪崩れ込んできた。
騎士団のメンバーと、戦いに参加する為に残った生徒達がそれぞれの指揮の元杖を上げている様子を確認しながらAはそれでも、校内を走り続けた。
___コリン、何処なの___
必死に探し回っても、大切な友人の影すら見えず、Aは戸惑った。
校庭が見える渡り廊下を横切り、別の塔へと足を進めようとした時__ビュッ！と勢いよくAの真後ろから緑の光線が掠めた。
Aが咄嗟に避けたことが功を奏したのか、それはまともには当たらず、ここ数年で長く伸びていた筈の彼女の髪を不揃いにパサっと切り落とした。
「チッ___」
�犹犇瑤た有瓩離▲鵐肇縫鵝Ε疋蹈曠佞澄�
意地悪く笑うその男に、Aはゾワゾワと自分の中の感情が怒りで震え上がるのを感じた。
アントニン・ドロホフは___Aの母親であるロキ・グレイディと、祖父母を亡き者にした憎き相手だ___彼は、Aがただの生徒でない事も十分に理解した上で攻撃をした様だ。
「お前はグレイディ家の�猗梢溶記瓩世蹐Α�」
そう問う声には確信があるのが解った。
「だったら、何だって言うの」
コリンを探す為に校内を駆け回っていたAは息を整えながら、静かにドロホフを見つめた。手に杖を握る事も忘れない。
「お前の祖父と祖母は�狡覯Ν瓩陵兇い鮹任辰拭�その才能を十分に評価していただけたと言うのにな__バカな奴らだ。お前の母もそうだ__我々を敵と見なして抵抗した。そうしなければこの世に留まり、お前の成長を見れたかもしれないというのに」
じりじりと間合いを詰める様に近付いてくるドロホフから後ずさる様に一歩ずつ後ろに下がった。
「一度だけ、聞いてやる」
ドロホフは杖をAに真っ直ぐ向けながら口を開いた。
「�狡覯Ν瓩呂�前の才能を高く評価し、仲間にしてやると仰った___お前にその気があるのか、どうなのか」
「聞かなければ解らないの？答えは、NOよ！」
Aの言葉が合図となってドロホフは攻撃の呪文を次々に放った。致命傷となる様な呪文や、死の呪文__Aはそれらをいなし、あるいは研ぎ澄ました感覚を使ってそれらを避けたが、優勢なのは明らかにドロホフだった。
___やられる！
次の攻撃に覚悟を決めたAが思わずギュッと目を瞑ると、戦いの場に似合わない甘い香りがフワッとAの鼻を掠めた。
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年10月3日 21時
