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「ハリー達は無事だ。グリモールド・プレイスに身を寄せていた」
そう告げるリーマスの表情は蒼白で、まるで、つい先程まで発狂寸前だった程に心が大きく乱れていた。
「ハリー達と何かあったのね」
Aはリーマスの心を覗く事はしなかった。それでも、ハリー達と何かあったのだと感じ、隠す事なくストレートに尋ねた。
Aのその言葉にリーマスの瞳が大きく見開かれて揺れた___まるで、後悔するような、追い詰められたような___Aは以前その瞳を見た事があった。それは、セブルスがリーマスにAとの親子関係を彼に告げた5年前のことだった。
____何てことをしてしまったんだろう
その瞳がそう言っているのをAは感じとり、リーマスが何かを告げるのをジッと待った。彼は、ぐっと口を一度一文字に硬く結ぶと、静かに告げた。
「ハリー達に告げたんだ。彼女の妊娠のこと__そして、彼らの旅に着いて行きたいと言った。だが、断られたよ__どうやら、私は、�犢�抜け�瓩蕕靴ぁ�
ウィーズリー家は誰一人として何も発さなかった。だが、Aは違った。リーマスの言葉に、頭に血が昇るような想いだったのだ。
「間違い無いでしょう？ハリーが正しいわ」
「なんだって？」
�犒�までそう言うのか��
リーマスの心が酷く傷付き、えぐれた様な気がした。だが、それはその言葉を発したAも同じだ。
「リーマスは、自分が可愛いのよ」
「___A、」
不穏な空気を感じたビルが一度Aの名前を呼んで止めようとしたが、Aは気が付かなかったフリをした。
「自分が可愛くて、可哀想で、仕方がないのよ」
「何でそう思う？」
「だってそうだから、いつまでもうじうじしているんでしょう？いつまでも殻に閉じこもって、自分のことだけを守っているんでしょう？___傷付かない様に」
「___君に何が解るんだ」
ピリピリとした空気が、2人を包んだ。リーマスがどれだけ怒っていても、Aは怯まなかった。
「背負っている病が判ると魔法界の人たちはほとんど口も利いてはくれない。ドーラの家族でさえ私達の結婚には嫌悪感を持ったんだ。一人娘を狼人間に嫁がせたい親がどこにいると！私の仲間は普通は子供を作らない。君が例じゃないか__変身もした事がないのに�猗梢溶記瓩箸いΔ世韻任海Δ睇堙�な扱いを受けるんだ。もし、完全に私の血を受け継いでしまえば___」
リーマスの言葉は最後まで発せられる事は無かった。否、発せられなかったのだ。
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年10月3日 21時
