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角名 side
電車を降りすぐの所にある稲荷崎。立地の良さにはいつも感謝しかない。さっきまで繋いでいたはずの手はいつの間にか離していた。
「ここが稲荷崎かぁ、でかいなぁ…」
はじめて見たのであろう、感嘆の声を漏らすA。
これにあと体育館もいっぱいあるよって言ったらもっとびっくりするんだろうな。
ずっと校門で立ち止まっているのも迷惑だと思いAに声をかける。
「在校生じゃない人の受付あるからこっち来て。」
「おん。」
生徒会の役員に案内され名前と年齢を書いているのを横から眺める。
やっぱり内面的には北さんと似ていて、字が綺麗できちんと書いていた。
その様子をボケっと見ているとほら、はよう行くで、と手を引っ張られた。内心ドキッとしていることに気付かれないようになるべくいつも通りを心掛けて彼女の隣を歩く。
校舎に入ると早朝という時間もあってか人は疎らで在校生が目立つ。
「一階は三年のフロアだから早く上行こう」
「ん。」
特に何も反応することなく俺に着いてくる。もちろん嘘をついている訳では無いしなにも反応とか期待することは無かったんだけど。でも、今いるのは下駄箱の目の前、七組。北さんのクラス。知っているからこそ俺はビビっているが、知らなかったらただの三年の教室だ。
「なぁ、二階は二年のフロアなんか？」
「うん。そうだよ。」
「倫太郎のクラスはなんかやってるんか？」
「やってるけど、俺は仕事無いよ。」
「ほうか、なら行ってもええんか？」
「もちろん、今なら人もいないしいいかも。」
喋っている間に二年一組に到着。ガラガラと音を立てドアを開けるとまだ準備段階だったのだろうか、あまり中に人はいなかった。
唯一いた女の子(中身は男)に話すとすぐに案内してくれた。
「これは…男女逆転カフェみたいな？感じ？」
「そうそう。俺が寝てる間に勝手にやってくれた。」
「それは大丈夫なんか…」
「まぁ、回せるぐらいの仕事できる人がやってくれてるし大丈夫でしょ」
「適当やなぁ、あ、私朝なんも食べてへんのよ…なんか食べれるもんある？」
「あると思うよ、はいこれメニュー」
「ありがとぉ」
ふわりと笑って俺の手からメニューを受け取る姿がとても可愛い。女の子にしては大きめの身長も、俺からしたらちょうど良くて、俺の方を見る時の上目遣いの破壊力はもう最強。
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ヤナ - ヤバすぎ､､､､倫ちゃんがタバコとか､､､､想像するだけでにやけてまう､､､､ (2021年4月8日 17時) (
レス) id: 4f2b53094b (このIDを非表示/違反報告)
煙 - 初めまして、コメント失礼します！夢主ちゃん惚れました(((更新楽しみに待ってます！応援してます！！！ (2020年12月20日 3時) (レス) id: f55a523df1 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 神作品降臨ですわ....ありがとうございます！!! (2020年12月19日 19時) (レス) id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
ナツカぬ - めちゃくそ面白いです！更新頑張って下さい！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 00b7d99141 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうか | 作成日時：2020年11月15日 4時
