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翌朝。
｢いってきます｣
玄関まで見送りに来てくれたお母さんにそう言ってドアを開ると
真っ先に見えた大好きな人の姿。
｢おはよう、俊平くん｣
｢おはよ。⋯⋯じゃあ行こか｣
｢うん｣
暖かい日差しが差す中、私と俊平くんは肩を並べて歩き始めた。
｢⋯⋯でも、本当によかった。みんな無事に戻れて｣
つい昨日のことなのに、こうやって俊平くんと普通に歩いていると
今までのことが夢だったんじゃないのかと思ってしまう。
｢ああ。⋯⋯公史郎とあゆみも、より戻せたし一件落着やな｣
｢⋯⋯あ⋯⋯うん。そうだね｣
俊平くん、本当に嬉しそうにしてる、けど⋯⋯
｢⋯⋯大丈夫、なの？俊平くんは、あゆちゃんのこと⋯⋯｣
｢え？⋯⋯ああ！違う！それはほんまに誤解なんよ！｣
｢へ？｣
私の言葉を遮り、慌てて否定する俊平くんに戸惑っていると
彼は足を止め振り返ると、私をジッと見つめた。
｢俺が好きなのは⋯⋯Aやから｣
⋯⋯え？
｢俺⋯⋯初めて会ったときからずっと、Aのことが好きやった｣
｢え、でも⋯⋯じゃあ、なんであの時⋯⋯｣
｢あの時は⋯⋯｣
────｢最近、水本とあゆみと距離置いてるでしょ｣
────｢もういい。⋯⋯火賀が話さないなら、Aに聞くから｣
｢何か言わんと、稲木たちがAに聞きに行こうとしてたから
Aに悲しい思いさせたくなくて、咄嗟に、あんな嘘を⋯⋯｣
｢⋯⋯そう、だったんだ｣
初めて聞いた、本当の理由。
⋯⋯全部、私を思ってくれての優しさだったんだ。
そう思うと、胸がきゅっと締め付けられた。
｢Aは俺にとって、世界で一番大切な人やから。
その気持ちは、これからもずっと変わらへん｣
｢俊平くん⋯⋯｣
彼の気持ちが痛いほど伝わってきて
⋯⋯それがすごく嬉しくて、涙が込み上げてきた。
｢Aのことが好きです。⋯⋯俺と付き合ってください｣
｢⋯⋯っ⋯⋯はい｣
涙ながらに頷いた私を見て、俊平くんは優しく微笑むと
そのまま私をぎゅっと抱きしめた。
ああ⋯⋯私、今世界で一番幸せだな。
大好きな人の腕の中で幸せを噛み締めながら私はそっと目を閉じた。
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なっちゃん(プロフ) - 桐山めぐさん» 桐山めぐさんコメントありがとうございます！とても嬉しいです(,,ᴗ ᴗ,,)出来るだけ早めに続編が出せるように頑張ります！ (9月12日 12時) (
レス) @page19 id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - こんにちは！私は続編希望です☆火賀くん大好きなのでぜひよろしくお願いします(*^_^*) (9月10日 10時) (レス) @page19 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 桐山めぐさん» 桐山めぐさん返事が遅くなってしまい大変申し訳ございません。リクエストありがとうございます！出来るだけ早く上げられるように頑張りますので少々お待ちください。 (7月10日 4時) (レス) @page17 id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 完結おめでとうございます！よだか大好きなので楽しませてもらいました♪番外編楽しみにしてますね(*^_^*)リクエストいいですか？昔火賀くんと仲良かった女の子が現れて主人公ちゃんが嫉妬してしまうお話が読みたいです♪よろしくお願いします(^_^) (6月19日 9時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 全然大丈夫です！！火賀くんとの恋がめちゃくちゃ気になっていたので、ここからは2人の恋模様を描いて頂きたいです！！この後の展開もめちゃくちゃ楽しみにしてます(*^_^*) (6月19日 0時) (レス) @page16 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2023年6月7日 10時
