■04-1.罠 ページ1
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【火賀side】
｢ほんとに、なんでもないから！｣
苦しそうにそう叫んだAは俺の手を振りほどくと
走って教室を出て行ってしまった。
今にも泣きそうなAの表情が頭にこびりついて離れへん。
Aにだけは、誤解されたくなかったのに⋯⋯
｢⋯⋯火賀くん、大丈夫？｣
ショックで固まっていたとき
あゆみに名前を呼ばれてハッと我に返った。
｢⋯⋯あゆみ、俺⋯⋯｣
｢わかってる。⋯⋯全部Aを守るためなんでしょ？
Aが傷つかないように｣
｢ああ｣
｢ちゃんと話せば分かってくれるよ？絶対、大丈夫だから｣
｢⋯⋯うん｣
そうやんな。
でも、今のこの問題を解決せんことにはまだ伝えられへん。
あゆみを元の姿に戻って、全てが終わったら
Aのことが好きやって伝えよう。
そう決意し、俺はふと、Aと初めて会った日のことを思い出した。
今から3年前の、中学2年生の春。
俺は父親の仕事の都合で、兵庫からこの赤月町に引越してきた。
『火賀くんの席は、窓側の一番後ろね』
『はい』
自己紹介のあと、担任の先生に言われた席に向かうと
隣の席の子と目が合った。
それがAやった。
『初めまして、AAです。よろしくね』
『⋯⋯⋯⋯っ、』
ふわっと優しく微笑んだ彼女に俺は人生初めての恋をした。
それから、Aと仲の良いあゆみわ公史郎とも
自然と話すようになって、4人で過ごす時間が自然と増えていった。
けど、一緒に過ごす時間が長ければ長いほど
この関係性が壊れるのが辛くて
｢好き｣って伝える勇気を持てへんかった。
けど、もう後悔したくない。
｢⋯⋯悪い。俺、先に帰るわ｣
｢うん。⋯⋯じゃあ、また明日｣
｢おう｣
あゆみにそう言うと、俺は走って教室を出た。
今なら、まだAに追いつけるかもしれへん。
そして、正門を出た時やった。
｢火賀。⋯⋯話がある｣
｢⋯⋯公史郎。⋯⋯俺、今急いで⋯⋯｣
突然、目の前に現れた公史郎に戸惑いつつ
今は何よりAを追いかける方が先。
また走り出そうとした、その時
｢あゆみちゃんを元に戻す方法がある｣
｢⋯⋯は？｣
｢お前にも協力してほしい｣
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なっちゃん(プロフ) - 桐山めぐさん» 桐山めぐさんコメントありがとうございます！とても嬉しいです(,,ᴗ ᴗ,,)出来るだけ早めに続編が出せるように頑張ります！ (9月12日 12時) (
レス) @page19 id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - こんにちは！私は続編希望です☆火賀くん大好きなのでぜひよろしくお願いします(*^_^*) (9月10日 10時) (レス) @page19 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 桐山めぐさん» 桐山めぐさん返事が遅くなってしまい大変申し訳ございません。リクエストありがとうございます！出来るだけ早く上げられるように頑張りますので少々お待ちください。 (7月10日 4時) (レス) @page17 id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 完結おめでとうございます！よだか大好きなので楽しませてもらいました♪番外編楽しみにしてますね(*^_^*)リクエストいいですか？昔火賀くんと仲良かった女の子が現れて主人公ちゃんが嫉妬してしまうお話が読みたいです♪よろしくお願いします(^_^) (6月19日 9時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 全然大丈夫です！！火賀くんとの恋がめちゃくちゃ気になっていたので、ここからは2人の恋模様を描いて頂きたいです！！この後の展開もめちゃくちゃ楽しみにしてます(*^_^*) (6月19日 0時) (レス) @page16 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2023年6月7日 10時
