検索窓
今日:16 hit、昨日:11 hit、合計:402,573 hit

電話 ページ21

.


秀一side


東条 「じゃあ俺、風呂入ってくるわ」


『おう』



部屋に着くとすぐに着替えを持って風呂に行った東条。



俺も着替えの準備だけ済ますと、すぐにAに電話をかけた。



エレベーターでの不安げな表情。


電話で少しでも安心させてあげたい。



プルルルルル‥‥



(A:「もしもし‥‥」)


『もしもしA?今大丈夫?』



電話すれば、すぐに出てくれたA。



だけど、その声は少し震えていた。



よっぽど怖かったんだな‥‥。



『Aは今何してるの?』


(A:「‥‥ベットの上にいるよ」


『そっか。川崎は?』



恐怖や不安を少しでも取り除いてあげたくて、優しく声をかける。




(A):「結衣ちゃんはお風呂に行ってる」)


『じゃあ、川崎が戻ってくるまで話そっか。』


(A:「うん」)




そしてそれから20分くらい俺とAは電話を続けた。



今日あった楽しい事や、明日行くテーマパークの話をすれば少し安心してきたのか、だんだん明るくなってきたAの声。



‥‥よかった。




(A:「明日楽しみだね」)


『うん。‥‥あ、観覧車も乗ろっか。A好きでしょ?』


(A:「うん!乗りたい!あそこの遊「A、お風呂上がったよ?」)



そしてAが元気になってきたところで、電話越しに川崎の声が聞こえてきた。




よし。川崎も戻ってきたし、もう大丈夫かな。



時計を見ればもう21時を過ぎていて、Aも俺もまだお風呂に入ってないし、そろそろ入らなくちゃな‥‥。




『‥‥じゃあ、Aもお風呂入ってきな。俺も入るから』


(A:「‥‥うん」)


『大丈夫。また明日会えるから。な?』


(A:「うん。‥‥じゃあまたね秀くん」)


『うん。おやすみA』




‥‥電話を切ると分かった途端、また悲しそうな声を出したA。



少し罪悪感を感じながら、俺は電話を切った。




‥‥寝る前にLINEしてみるか。





そう決めて俺は着替えを持ち風呂場へと向かった。

突然の...。→←エレベーター



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (362 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2249人がお気に入り
設定タグ:俺スカ , 明智秀一 , 永瀬廉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なっちゃん | 作成日時:2019年7月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。