明智くんの彼女3【俺スカ】 (ページ14)

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天使の笑顔ページ14

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秀一side

｢‥‥チッ、行こうぜ｣

｢‥‥おう｣

しばらくすると、諦めて去っていった男達。

暴力沙汰のトラブルにはならなかったから良かったものの、Aを傷つけた罪は重い。

｢‥‥秀くんっ｣

『A、大丈夫か？』

優しく問いかければ、そのままギュッと抱きついてきたA。

彼女の肩は少し震えていて、よっぽど怖かったんだろう。

アイツら、絶対に許さない。

『怖かったな。もう大丈夫だから』

｢‥‥うん｣

Aの背中に腕を回して小さな体を力強く抱きしめた。

東条｢Aちゃん！｣

結衣｢A！｣

しばらくすると慌てた様子で俺達の方へ駆け寄ってきた東条達。

そして肩を震わせて怖がっているAを見ると、何かを察したように顔をしかめた。

若林｢‥‥Aちゃん、大丈夫？｣

もも｢もしかして‥‥変なヤツに声かけられたとか？｣

『‥‥あぁ』

そう言って小さく頷けば、川崎の顔がさらに曇ったのが分かった。

きっとAを一人にして、離れたところに言ったことを後悔しているんだろう。

結衣｢‥‥ごめん、私がAを一人にしたから｣

東条｢いや、俺のせいだ。電話じゃなくて直接聞きに戻ればこんなことには‥‥｣

そう言って落ち込む二人だけど、東条達は何も悪くない。

悪いのは全部俺だ。

俺がA達と一緒に待ってればこんな事にはならなかった。

川崎がいるなら大丈夫だって油断してたんだ。

『川崎達は何も悪くない。Aだって怒ってないよ』

そう言ってAの頭をそっと撫でた。

するとだんだんと落ち着いてきたのか、俺から身体を離すとAはそのまま川崎にギュッと抱きついた。

｢結衣ちゃん、自分をせめないで？結衣ちゃんのせいじゃないから｣

結衣｢A‥‥｣

｢東条くんも何も気にしないで？みんなも笑って？｣

そう言ってニコッと笑ったA。

それを見ただけで、みんなの表情が一気にほころんだ。

やっぱりAは凄いわ。

そのあとは、みんな笑顔になって海で楽しい時間を過ごした。