明智くんの彼女3【俺スカ】 (ページ11)

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守るからページ11

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Aside

｢ねぇ、君！｣

秀くん達が戻ってくるのを一人で待っていると、誰かに肩を叩かれて私は振り向いた。

‥‥誰？

そこには大学生くらいの歳の男の人が二人で立っていて、ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべて私を見ていた。

｢可愛いね。今一人？｣

そう言うと馴れ馴れしく肩を組んできた。

正直気持ち悪くてしょうがない。

｢高校生？見かけない顔だけど、もしかして旅行で来たとか？｣

『‥‥‥っ』

‥‥嫌だ。

触らないで。

そう言いたいのに、普段から秀くんや東条くん以外の男の人と絡むことがない私にとってそれは簡単なことではなくて。

ただ黙ってこの人達が諦めてくれるのを待つしかなかった。

｢無視しないでよー。一人で暇なんでしょ？だったら俺らと遊んだ方が絶対楽しいって｣

｢そうそう。ほら、泳ぎに行こ？｣

‥‥ダメだ。

諦めてくれる様子はない。

逃げたいけど肩を掴まれて身動きが取れない。

キツイ香水の匂いが気持ち悪い。

｢まぁいいわ。無理にでも連れてくから｣

『‥‥っ！』

嫌だ‥‥っ。

絶対に嫌。

私の腕を掴むと、あまり人のいない方へとぐんぐん進んでいく男の人。

『‥‥いやっ』

ここでやっと出た声も、意味がなくて。

掴まれたところが痛くて。

視界がだんだんと自分の涙でぼやけていくのが分かった。

どうしよう。

このままじゃ‥‥。

＂Aのことは俺がずっと守るから＂

ふと、前に秀くんが言ってくれた言葉を思い出した。

秀くん。

助けて‥‥っ。