顔が良ければ全て良しだって未だに思ってるだろ！！【降谷零/安室透】

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＊マシュマロよりリク。セーラー服とブレザーの続きで本当に高校に潜入する２人の話。



｢だからなんでお前が教師で俺が教育実習生なんだよ！！どう考えても逆だろ！！｣

『ちょ、静かにしてくださいよ！聞こえますよ！？』


都内某所の私立高校。誰もいない屋上前の踊り場で私は慌てて彼の口を塞いだ。

音量考えろこのゴリラ！間違えた上司様！あっ今は教育実習生だった！


『仕方ないでしょう。新しい教師が入れそうなところは産休中の国語教師の代わりだけでしたし、私は教員免許持ってますし』

｢だからってなんで俺が教育実習生！？大学生に見えるか！？｣

『ばっちり見えますね』

｢うるせえよ！！！｣


いや割とまじで見えますってほんとに。童顔が役に立って良かったですね。

さて、お察しの通り、私達は今この場に潜入調査のために来ている。

この私立高校がとある組織と繋がっている可能性が出てきたのだ。

高校内に潜んでいるかもしれないなにかを暴くために短期で潜入しようというわけである。


生徒として潜入かと早とちりして深夜に学生服を見に纏ったのは良い思い出だ。良くないな。悪い思い出だ。忘れたい。

というわけで、私は産休中の国語教師の代理、降谷さんは教育実習生の１人として潜入することになったのだ。

実は私は１週間ほど前から既に潜入を始めていて、降谷さんは今日からである。


『いいじゃないですか、どうせすぐ終わるでしょう？』

｢意地でも終わらせてやるよこんな潜入｣

『ギラギラしてるなぁ、私は教師って結構性に合ってるので楽しいですけど』


そりゃAはいいよな、と吐き捨てるように言われてしまった。

どうやら意外と童顔を気にしてるらしい。

そんな彼にいたずらっぽく笑いかける。


『ふふ、ここではA先生、ですよ？』

｢あ？｣

『５時間目、降谷さんは私の授業を見学するんですから』


言いながら、私は階段を１段上がり、彼のことを見下ろした。

そして伊達メガネのブリッジを上げ、パチンとウインクしてみせた。


『しっかり勉強するようにね、降谷くん？』

｢今のもっかいやって｣

『女教師相手に萌え感じてんじゃないですよ怖すぎる』

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