緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ15)

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207 お茶は美味しかったページ15

………でも、少しの皮肉を言うだけで作戦参加の拒否まで行かなくとも文句さえもそれ以上口にしないのは

彼、鷹見さんの負担が少しでも減るならいいかと思っているのだ

「……そんなこと言わせてしまい、申し訳ない」

「え、」

“トロッコ問題”の皮肉に対し目良さんはとても素直に謝ってきた

いじわるのつもりで言ったのにこんなしっかり謝られては心が揺らいでしまう

「数十秒前はあんなこと言いましたが、1人に対して1000人の安全を守り背負う仕組みなどおかしいのです。

正当化するような言葉をいいましたが、あれは完全なる保身です。
本来はもっとたくさん公安勤務のヒーローを増やし分担して少しずつヒーローたち1人につき押しつぶされるほどに多く伸し掛る状態を減らしていくのが正解なんですよ。

“トロッコ問題と同じ”

そう思いたくも無い事をわざわざ言わせていまうような言動になってしまいもうしわけない｣

机越しに頭を下げる目良さんに何も言えず数分の時間が過ぎた

「…それで、鷹見さんが楽になって、家族と友達が安全なら、いいですもう」

「………ありがとう」

できる限り圧縮した本心を短く簡潔に話せば、やつれた笑顔で「ありがとう」と返してくれた

｢あ、そろそろ司会戻らなきゃいけませんのでお茶入れますね。それから向こうの方に手の空いた公安の事務員さん方の休憩室があるので行けばお話し相手になってくれるかと思います｣

｢あ、じゃあお茶飲んだら行ってみます｣