輩先生と純情びっち【鬼滅の刃】

（32）元カノ ページ33

「ねぇせんせー、ズボン欲しい」




玄関に向かおうとした先生を引き止める。


普通に膝上まであるし、なんなら普段の制服のスカートの方が短いからあんま問題ないけどなんかやだ。


モラルに反する。気がする。






「あーさすがにスーパーにその格好はえろいな」


「うん？」





聞き捨てならない台詞を吐き捨てて先生はクローゼットを漁り始めた。


そして数分後、「あ！」と声を上げた。声がでかい。






「これならお前履ける？」


「え、」






先生が取り出したのはなんとジーンズの短パン。


なんでこんなモン持ってるの？！

さすがに先生がこの短パンはないでしょ。しっかりダメージ入ってるし。


え、まさかこういう趣味？






「変なこと考えてんだろ。

勘違いすんなよ？元カノの忘れもんだから」


「元カノの忘れ物を教え子に履かせる教師なんて前代未聞」





元カノに嫉妬〜とかそういう可愛いのじゃなくてシンプルにおかしいよね。


だって普通に考えてみ？


いや、普通に考えたら女子高生が教師の家にいる時点でおかしいか。ならいいや。







「でもお前ちっせぇし着れるか？」


「ないよりまし。借りるね、元カノさんありがとうございます！！！」





短パンに一礼してその場でササッと履く。


もう着替えさせられちゃったしどうせローソンのパンツだし大した問題はない。


先生の方も平気な顔で頭搔いてるし。




玄関を開けると、意外とマンション高くてびっくり。

昨日運んでもらった時は意識なかったから次差で驚きがくる。



エレベーターで下に降り、駐輪場へ行き先生が自転車を持ってくるのを待つ。






「乗れ」


「え、後ろ？」


「走るか？」


「いえ、乗ります！！」





自転車の後ろに乗って先生の腰に手を回した。


だって先生運転派手そうじゃん。





「先生なのにニケツOKなんだね」


「学校出たらもう先生じゃねぇからな」


「んー……うずてん？」


「略すな」






＊＊＊





「何食べたい？」


「オムライス」





帰ってきた答えが意外と子供っぽくて思わず笑うとほって行かれた。ひどい。


ついでに夜ご飯の分の材料も買おうとポイポイカゴに放り込んでいく。



ちなみにカート押してるのは先生。

壊滅的にカートが似合わない。



でも重い荷物持ってくれたからオールオッケー。

いい旦那さんになるよ！(誰目線)





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