輩先生と純情びっち【鬼滅の刃】

（31）やらかした ページ32

「制服洗濯してっから乾いたら持って帰れ」


「ありがとー」




ただいま10時半。

シャワー浴びて超スッキリしたし制服ゲットしたら帰ろうと思いスクールバッグを漁る。


が、ない。






「どうした？カバンに手突っ込んだまま固まって」


「やらかした」


「え？」


「キーケース学校に忘れた」





そういえばあの日何を血迷ったか机の中にキーケース突っ込んだんだよね。


頭痛で頭ぼーっとしてたし仕方ない、うん。



……え、帰れなくない？






「学校取りに戻る」


「日曜だから空いてねーぞ」


「うっ」





ガクンと項垂れる。



なんでこうなるの？！


あの時不死川先生もキーケース忘れてるぞとか言ってくれたらよかったのに！(責任転嫁)






「いいじゃん泊まれば。

そんでもって明日ここから学校行けばいいんじゃね？制服あるんだし」


「え、いいの？」





教師の家に泊まるのは良くないとかそんなこと言ってられない。


野宿はまじでやだ。それならネカフェにでも行く。



遠慮はしません！！






「お言葉に甘えさせて頂きまーす！」


「もう既に1泊してんだしもう1日増えたところでだし別にいいぞー」


「でもなんかしてもらってばかりで悪いからご飯ぐらいは私が作るね」






「先生どうせ作れないでしょ」と付け加えるとチョップを食らった。病み上がりだってば！


一人暮らし歴3年目に突入した私の料理の腕前なめないでよね。






「でも助かるわ。サンキューな。

冷蔵庫にあるモン勝手に使ってくれていいぞ」


「冷蔵庫 オープン！」






勢いよく冷蔵庫の扉を開けて固まる私。

いや、だいたいは察してたけどさ





「……すっからかん」






よくこんなので自慢げに冷蔵庫のもの勝手に使ってとか言えたよねこの人。






「よく生きてられるね」


「冷凍食品最強だからなまじ」


「スーパー行こうよ」


「そう言われると思って用意してきた」






と、先生が手に持っていたのは自転車のカギ。

非常に優秀。






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