（17）生徒と教師 ページ18
人を揶揄うような悪戯な笑みを浮かべてそう話す宇髄先生。
もうその距離が近いのなんの。
もうちょっとで鼻ぶつかるよ。
いま右ほっぺに小さなニキビあるからあんま見ないで欲しいんですけど。
「え、先生私のこと抱いてくれるの？」
と、揶揄い返してみる。
先生は一瞬動揺を見せたけどすぐにいつもの調子に戻って
「俺に抱かれたいわけ？A」
なんていうからそんなの断る人いないよね！
ひゃくぱー童貞じゃないのぐらい見た目で分かるし顔良いし。
しれっと名前呼びしてくるあたり慣れてるよねー。
「抱いて欲しい。先生のこと好きだし」
これは嘘じゃないよ。
まぁ嫌いな先生がいる場所にわざわざ自分から行くわけないもんね。
すると宇髄先生は、フッと鼻で笑って
「卒業したら抱いてやるよ」
と私の耳元で呟いた。
ところがどっこい。
私はとんでもなく耳が弱いのです！
小さい頃から耳掻き超苦手だし、好きでもない人に耳攻められるの無理すぎて耳攻めてきた人とはもう一生ヤんないって決めてるし！
力が抜けて宇髄先生の分厚い胸板に頭ごっつん。
こないだの机よりは痛くない。
宇髄先生は、飛び込んできた私の頭をポンポンと撫でる。
198cmの巨体に大して153cmの私はとんでもなく収まりが良い。新発見！
久々の温もりに少し安堵しつつ
「好きだよーせんせ」
と小さく小さく呟いた。
耳がいい先生にはしっかり聞こえてたらしく、
「生徒と教師の恋愛はご法度だからな」
なんて返されるから悔しくて。
「本気にしたの？うける」
「とことんうぜぇ奴だな」
とことんうぜぇってただの悪口！
当の本人めちゃくちゃ笑ってるけど！！
「ほら、帰るぞー」
ポンッと背中を叩かれて、私は体制を立て直す。
マグカップ洗って、先生のの隣に置いてスクールバッグを手に取った。
気がつけばもう17時半。
「送る？」
車のキーをぶんぶん回しながらそう聞かれる。
先生が持ってたらキーでさえも物騒なモンに見える。
「ううん、まだ明るいから自分で帰る」
「あ、そ。気つけて帰れよーただでさえ危なっかしいんだからよ」
そんな頭ばしばし叩かなくても良くない？
脳の細胞潰れてバカになっちゃう。
冗談抜きに卒業危ういから！
「じゃーねー」
「まじ調子狂う」
宇髄先生がぼそっと呟いたその言葉は、私には聞こえなかった。
.
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絵宙(えそら) - (伊黒先生可愛すぎる…言ったら殴られるかネチネチ攻撃されるけど)←※これは心の中です。 (2020年4月22日 15時) (
レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
零華 - ポテ岡義勇で腹筋崩壊したよ☆昨日今日で何回腹筋死滅するんだろうか....(;-;)ﾋﾟｴﾝ (2020年4月22日 15時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 何かを心配する伊黒先生は笑えるwそして、さねみんのシュークリームを食うのは、さすがに気もが座りすぎだと思う(((ToT)))ｶﾞｸﾌﾞﾙ (2020年4月21日 21時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - あああ、すこだ、これはすこ。すこすこのスコティッシュフォールドだ。 (2020年4月21日 14時) (レス) id: 48dd1996d3 (このIDを非表示/違反報告)
(*・*) - できちゃった系？ (2020年4月20日 16時) (レス) id: 95accb8743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜 | 作成日時：2020年4月6日 16時
