輩先生と純情びっち【鬼滅の刃】

（13）扱いが雑 ページ14

「今から何するの？」


「数学の補習」


「え！日本史はどうなるの？」


「煉獄だろ？アイツなら俺があとで言っといてやれるからな。日本史より数学の方が壊滅的だから時間貰うぞって」





いやいやおかしいおかしすぎる。

私煉獄先生めちゃくちゃ好きなのに！なんで大好きな先生の授業の時間割いて数学なの？！


ちなみにまだ俵担ぎなうだからね。




「よぉ、綾瀬」


「宇髄先生！」





顔は見えないが声でわかる。

このタイミングで会うのはないわー。





「パンツ見えてんぞー」


「セクハラ発言！変態教師！」


「唆られねぇから安心しろ」


「めっちゃムカつくんですけどー！」





すれ違いざまにそんなことを言われた。傷つく。

身体だけが取り柄の私は傷ついたよ宇髄先生。

なんでアンタはそんななのにモテるの？腹立つ。



あっ、ちなみに私のスクールバッグはご丁寧に不死川先生が反対の手で持ってるからね。

勉強させる気満々じゃん。やめてくれ。





「なんで今日は放課後って言わないの？」


「放課後は俺研修入ってるからな」


「先生も仕事するんだね」


「今こうやっててめぇの相手してるのも仕事だ」





くっそ強面のくせに顔はいいから女子生徒に人気な不死川先生。きっと皆に羨ましがられるんだろうなあ私。


だってこの状況。

隣に座られたら圧半端ないんですけど！！


いや譲れるもんなら誰かに譲りたいよこのポジ！

シャーペン握る右手に力入らない。





「先生研修ってことは帰りのHRいないの？」


「昼から出るからなァ」


「よっしゃ」


「おー喜べ喜べ。

代理はてめぇの大好きな宇髄に頼んであるからなァ」





勢いで突き上げたガッツポーズを即座に下ろす。

ヘラヘラ笑うな！不死川先生絶対この状況楽しんでる。




「てか綾瀬はいい加減朝のHR顔出せ」


「起きれない」


「なら早く寝ろ」


「夜は忙しいからね！」




デコピン喰らった。もうやだ。


先生の中では緩めたんでしょうけどね！

私の中ではこの人生で喰らってきたデコピンの中で1.2を争うレベルの痛みでしたよ！！




「やだなぁ。大半はバイトだよ」


「バイト禁止だろ」


「冨岡先生には内緒にしててね」




不死川先生と冨岡先生仲良くないみたいだからたぶんチクられることはないと思う。たぶん。

まじでバレたら生きて帰れる自信ないよ私！



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