【男主】魔王さまお逃げなさい！【BL】 (ページ39)

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第36話　~箱入り~ ページ39

若騎騎士side

広間内を見渡してもそれっぽいやつはいない
もしかしてはめられたか？と思ったその時、背中に誰かがぶつかった

鈍い痛みが背中全体にひろがる
痛みでうずくまると、
ぶつかってきたやつが俺に手を差し出してきた

男だったら平手打ちでも喰らわそうかと思いながら、睨みつけると目の前には小柄な少女が＿

*「あのっ、すいません！すいません！わたし、わたしお外に慣れてなくて…えっと、その………
あ！お聞きしたい事があるのですが！！

オリヴィエ・エヴァンブェルク(※若騎騎士のこの世界での名前)さまって知りませんでしょうか？」

「主君、もしかしてこの娘が…
使い物にならなさそうですがねぇ
どうします？箱入娘っぽいですし…」

『色々あるんだろ…しょうがない…』

こほんと咳をひとつ
声音を優しく変えて優しく微笑んで

『俺の事かな？』

目を見開く娘
もしかして、信じてないのか？

すると、その少女はすうっと息を吸い込みニカッと笑いながら
*「支えさせてくださいませ！
オリヴィエ・エヴァンブルクさま！」

破壊力のある笑顔で言われちゃ堪らない

頬が思いっきり緩んでしまう
何故なら、少しAくんに顔が似ている
俺らの子供みたいだ
いや、もう俺らの子供だ

『そうかそうか～』
その少女に手を伸ばそうとすると、
腹部にまた鈍い痛みが

見ると、フェルバートが俺の腹を思いっきりどついてた
なんだその、不審者を見る目は…
「…まあ、仕方ないですがメンバーと認めましょう」
作り笑いのクオリティが酷すぎる

『で、名前はなんて言うの？』

*「わたしの名前はね、
アミスト・エヴィーナ・シャルール！」

広間内に響く少女の声
すると広間内にいた殆どの人がこっちに注目した

*「わたしのこと、シャロって呼んでください
エヴァンブェルクさま！フェルバートさま！」

あれ、何故フェルバートの名を？

[シャロさまああああ！！！！
何処におられます！？！？！！！]

老人の声がする
しまった、というシャロの顔

もしかしてシャロって…

*「言い忘れてましたがわたしここの長女なんです！
すいません、あの人達過保護だから迷惑かけちゃうかも…」

ん？あの人達？？？

肩にずっしりとした衝撃
振り向くと………

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すいません！
この話、続編まで続いても見てくれますか。
あと要望やリクエストがあったらコメント欄で教えてください！