【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ23)

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22→慣れ故の不注意ページ23

『サポート科の植包Aです、学年は皆さんと同じ1年生。
　今日から時々ですが皆さんのお手伝いをさせて頂きます。』

もう一度やっている事もあり最初よりはぎこちなさ無かった。
それでも手が震える程の緊張は私の人見知りを再確認させた。

しかしながらまぁ……

「何か困ったら気軽に言ってね」

「有難うございます、拳藤さん。」

ヒーロー科と言うものはこう言う物なのだろうか？
B組もA組と同じく気さくな人が多いと言うか…

兎に角、緊張が少なからず解れて行くの感じた。

「同い年なんだしさ、敬語やめない？堅苦しいし」

「ぁ、は……うん。わ、解った…」

特に拳藤一佳さんは所謂姉御肌と言うやつなのかもしれない。
委員長と言う事を差し引いてもリーダーシップが高いと思われる。

そして最近課題が課題な為に観察後分析をする事が多くなった私。
色々な術が増える事は良い事だがこれを嫌う人も居るだろうし…

そんな事を黙々と考えていると女の子の小さい悲鳴が耳に届く。

「少し見せてもらいますね」

私はそれを聞き急いで濡れたハンカチと救急箱を手に彼女の元へと向かう。
見た感じではバランスを崩して転けた様子で膝を少々擦りむいていた。

「薬塗るので。少し失礼します…」

「ん…」

まずは滲んだ血と一緒に付いているであろう菌をハンカチで拭き取る。
指先を瓶の中に入れクリームを少量を付けると私は女の子の膝へと手を伸ばす。

「(少し慣れて来たな…)」

最初は緊張しながらだったが数名を除くとA組相手には緊張が無い。
今だって初対面だからこそ少し堅いがそこまでの緊張していない。

「有難う、植包さん。」

「いえいえ。次からは気をつけてくださいね」

まぁ、だからこそなのかもしれない…
私はそう軽く手を振って元の場所に戻る最中に薬が無くなった事に気づく。

「すいません、薬が切れたので急いで取ってきます。」

完全に私の不注意だと反省しながらも先生に伝えてから教室を出た。