【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ21)

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20→杞憂ページ21

「避難、と言っても…凄い人混みですね……」

「あそこに入るのは愚策だろうな」

「ですね…」

あの人の群れに入るぐらいならば身動きの取れる此処に居る方が安全だろう。
それは素人の私でも解るぐらいに一目瞭然だった。

しかしながらその後が問題で私は自身の辷き行動が解らず轟君に視線を移す。
するとそこには窓の外を見ている彼の姿があり私もその視線の先を見る。

「(校門…？)」

そこには朝、オールマイトの取材に来ていた記者や報道陣がいた。
そう言えば朝はあの人達のおかげでかなり手間を取らされたっけ…

そう考えてしまうも何となくこの事件の真相が判って来た。

「……杞憂、でしたね。」

「あぁ」

それと同時にこの騒ぎに乗じて少しだけ会話が出来た事に喜びを感じた。
先程の恐怖は何処へやらと言う程に私は結構単純だった様だ。

でも……

「(何だろう、この引っかかる感じ…)」

報道陣が通称”雄英バリアー”と呼ばれる校門のセキュリティを突破出来るものだろうか？

そんな疑問が頭の中で密かに浮かび上がって来る。

これ以上大事に成らず穏便に事が進めば良いけど…

その考えが今回と同じ様に杞憂で済む事を私は心の中で願った。