溢れる ページ37
「.....はぁっ、はぁっ.......」
途端に息が苦しくなる。
頭中に乙骨くんの反響して離れない。
......私、心地よかったんだ。
私への思いの強さが形となって現れていた、あの鎖に縛られるのが。
恐怖で溢れかえっていた。
逃げられない以上私の命を握ってるのは乙骨くんで、いつ傷つけられるのかも分からなかったから。
でも、嫌いじゃなかった。分からなかっただけで、嫌いじゃなかったんだ。
重い愛を受けるのが、束縛されて支配権を握られるのが、嬉しかったんだ。
「......っ、」
乙骨くんと一緒に居すぎたせいで、自分まで狂ってしまったのかもしれない。
でも確かなのは、今自分が1番思っていることは―――
早く、乙骨くんに会いたい。
「ご、めん。用事出来た」
体が衝動的に走り出す。
何かに引っ張られるように、強引に。
「はぁ？用事できたってなんだよ！」
「あいつあんなに足速かったんだな」
「すじこ......」
早く、早く、早く。
息、苦しい。なんか生きた心地しない。
顔が見たい。声が聞きたい。また前みたいに、痛いほどの愛を感じたい。
........嫌いだと思ってたのにな。
もう会わないほうがいいって、思い出さないほうがいいって思ってたのに。
愛が重くて狂ってたのは、私も同じだった。
乙骨くんの言う通りだったんだ。
ハナから、私達2人が普通の恋人になることなんて出来なかったんだ。
.......私を部屋に閉じ込めるというのが、最適解だったんだ。
久しぶりに見るその部屋。
大きく息を吸って、取り替えられたドアノブに手をかける。
「久し、ぶり。乙骨くん」
「え........A、ちゃん......？」
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弓月有無％(プロフ) - 初コメ失礼致します！！完結おめでとう御座います。狂愛、ヤンデレや特にかん,なんきん系本当に大好きで尚且つストーリーも良くて、ストルック？と言いますか、ただ好きで自己的に戻ってくる凄く良かったです！！他作品も読ませて頂きます！是からも応援しております (3月9日 21時) (
レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
金糖の少女 - ｪｯ、ﾔﾀﾞ乙骨ﾊﾟｲｾﾝ閉じ込めてくださ(絶命)え、めちゃめちゃ言葉の言い回しすきです、言葉のチョイス神ってますか？神ってますね(自己完結)特に最初のつま先から頭のてっぺん〜ってところほんと読んでて天才か？ってなりました！ (1月8日 21時) (レス) @page1 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷エマ(プロフ) - 匿名さん» 返信遅くなってすみません...！プリ小説では活動してないです！良ければ作品の方教えていただいてもよろしいですか...？ (8月27日 20時) (レス) id: 63021b120b (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すみません、主様ってプリ小説でも活動してますか？プリ小説の方でこの小説と似たようなお話があったので連絡させて頂きました。最後になりましたがこのお話とても好きです応援してます (8月21日 15時) (レス) id: 9346b68fad (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - やけに私の好みどストライクだなぁと思ったら、｢病みと最凶は紙一重｣の作者様....！！どおりで！あぁもう好きです！！！！生きる糧です！！ありがとうございます！ありがとうございます！ (2023年2月5日 19時) (レス) id: 9a5127d1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碓氷エマ
| 作成日時：2023年1月16日 19時
