感情 ページ16
「そろそろ寝る？もう12時になっちゃったし」
乙骨くんにそう告げられて、いつの間にか日を越してしまっていたことに気づく。
......さっき寝てしまったからだろうか。全く眠気がしない。
「......なんだか眠くなさそうだね。もしかしてさっき寝ちゃったから？」
「そう....かもしれない」
「んー、じゃあ....」
トサッ、と床に押し倒される。
「眠くなるまで一緒に.......ね？」
溶けちゃいそうな甘い瞳が私を捉える。
ドクッ、と心臓が波打った気がした。
「ん.....っ、ぁｯ......」
深くて、息継ぎも出来ないようなキスなのに。
なぜか優しさを感じる。とても重い愛を感じる。
.......愛を、感じる？
大好きな乙骨くんから、愛を.......
「......可愛い。前よりは慣れてきたみたいだけど.....
やっぱりこれだけで息上がっちゃうんだ」
スカートに手をかけられる。
ゆっくりと降ろされていく度に赤くなっていく顔。
それを見て、乙骨くんはどんどん焦らし始める。
「......恥ずかしいの？Aちゃん」
私の太腿に舌が這う。
じわじわと快楽の波が襲ってきて、必死に逃げようとし始める私の腰。
それを見逃さない乙骨くんは、私の腰を抑えた。
「待っ、てｯ、！無理.....無理、だからｯ......！！」
「逃げちゃ駄目。ほら、僕に身体を委ねて」
ビクビクと震える私の身体。
身体は気持ちいいって感じてるはず、なのに。
これは.......
「...........ｸﾞｽｯ、」
「え、Aちゃん泣いて......！？」
いつの間にか涙が私の頬を伝っていた。
.....なんで、だろう。
さっきからおかしい。私。
こんなにも乙骨くんからの愛を受けてるはずなのに。
さっきからずっと、私は―――
乙骨くんからの愛を、感じられてる気がしない。
「ご、ごめんね。嫌だったよね」
「違う、違うんだけど......」
どうしよう。涙が止まらない。
大好きなはずの乙骨くんなのに、なんで何も感じないんだろう。
なんなのこれ。すごく、怖い。
「.....怖がらせちゃってごめんね。今日はもう寝よっか」
ひょいっと抱き上げられて、優しくベッドに乗せられる。
乙骨くんの寂しそうな顔が目に焼き付いて、胸がズキズキと痛んだ。
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弓月有無％(プロフ) - 初コメ失礼致します！！完結おめでとう御座います。狂愛、ヤンデレや特にかん,なんきん系本当に大好きで尚且つストーリーも良くて、ストルック？と言いますか、ただ好きで自己的に戻ってくる凄く良かったです！！他作品も読ませて頂きます！是からも応援しております (3月9日 21時) (
レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
金糖の少女 - ｪｯ、ﾔﾀﾞ乙骨ﾊﾟｲｾﾝ閉じ込めてくださ(絶命)え、めちゃめちゃ言葉の言い回しすきです、言葉のチョイス神ってますか？神ってますね(自己完結)特に最初のつま先から頭のてっぺん〜ってところほんと読んでて天才か？ってなりました！ (1月8日 21時) (レス) @page1 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷エマ(プロフ) - 匿名さん» 返信遅くなってすみません...！プリ小説では活動してないです！良ければ作品の方教えていただいてもよろしいですか...？ (8月27日 20時) (レス) id: 63021b120b (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すみません、主様ってプリ小説でも活動してますか？プリ小説の方でこの小説と似たようなお話があったので連絡させて頂きました。最後になりましたがこのお話とても好きです応援してます (8月21日 15時) (レス) id: 9346b68fad (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - やけに私の好みどストライクだなぁと思ったら、｢病みと最凶は紙一重｣の作者様....！！どおりで！あぁもう好きです！！！！生きる糧です！！ありがとうございます！ありがとうございます！ (2023年2月5日 19時) (レス) id: 9a5127d1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碓氷エマ
| 作成日時：2023年1月16日 19時
