片目が義眼の転校生は...【名探偵コナン】

Danger＿7 ページ10

コナンside



意味ありげな視線を交える安室さんと黒澤A



年齢を考慮せず、目立つ、この一点で見るならば



金の糸と蒼眼

銀の色と赤眼




＿＿異様に絵になる



だからこそ目に映るものが不気味に思えたし、美しくも見えつつ邪悪もかいま見えた


最早周りの景色は背景に過ぎない



その事に少なからず不安を覚えたのは確かだ




「江戸川君」

「...灰原」


何処か不安げに俺の背後に回る灰原



「今日のところは一先ず＿＿」



「＿＿二人も食べるかい？ポアロの新作ケーキ」



いつの間にやら正面から覗き込む安室さんに断りを入れようとするが、




『皆で食べようよ！きっとそっちの方が美味しいよ』


高圧的では無いのだが、有無を言わせぬ黒澤Aの一言に俺と灰原は渋々頷く




諦めのついた猫の様に大人しくしていれば目の前に運ばれるケーキ


ケーキを前に黒澤Aの目は輝いており、ケーキを頬張り頬を緩める姿は小学生そのもの



『孤食よりも団欒を楽しむ方が食事をよりよいものにするって研究結果にも出てるの。実際にアドレナリンの放出にも差があるらしいし...


＿＿でも今はそんな話よりも、新作のケーキ美味しいね』



満足げに微笑む転入して来たばかりの同級生の顔を見て、気を抜けないなと息を吐き出した

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