片目が義眼の転校生は...【名探偵コナン】

Mysterious＿2 ページ4

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若狭先生の後に入ってきた、小学生にしては目立つ銀髪の少女


だがその姿は凛としていて大人顔負けの貫禄を漂わせる


「じゃあ自己紹介いいかな？」

『はい』


か細く息を吐く仕草の後に口角を上げた



『黒澤Aです！初めての環境、初めましての同級生に緊張していますがよろしくお願いします』



転入生の挨拶の鏡だと言いたげに割れんばかりの拍手に意識を戻した



黒、澤...



シャロン・ヴィンヤード、魚塚三郎



＿黒澤、陣



それに加えてあの髪色、少女らしからぬ瞳の奥に何かを隠し持っているかの様な赤い瞳


まさか、な。そんな訳



「工藤君」


隣の灰原が心配そうに耳打ち


「ある訳無いでしょ。考え過ぎよ」



言わずとも俺の切羽詰まった様子で色々察したらしい


「だよな」




眼鏡を押し上げて再び彼女に視線を投げる




何処か気恥ずかしそうに頬を緩める表情


長い銀髪は二つに結ってあり、動くたびさらさらと揺れる



容姿と転入生という特別名詞が相まって一躍時の人になる事はほぼ確定事項だろう



「一番後ろの窓際でいいかな？」

『分かりました』



教台から降りて指定された席へ向かうのを皆が注目する



＿が、ほんの一瞬


こちらを見た、そんな気がした



「...灰原、あの子なんかおかしくねぇか？」

「貴方も気付いたの」



灰原も気付いたなら間違い無い


確かに見えた事実がある



「今一瞬だけ、両目の焦点合って無かったよな」

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