片目が義眼の転校生は...【名探偵コナン】

Theft＿16 ページ19

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「...随分と物騒な玩具を所持しておいでで。モデルガンかエアガン辺りですか？」

『本物だってのはさっきの発砲で証明した...とでも言えば分かる？』



少女が両手でトリガーに手をかけた



信じられない、信じたくもない



何でこんなちっこいのが、銃をモノにしてんだよ




『犯した罪は違えど同じ犯罪者...これ以上重罪を増やす前に走馬灯見せてあげる』

「同担拒否ですか。そっくりそのままお返ししますよ」





荒れる夜風

朧月

高層のライトが点滅する




『＿＿三秒。三秒カウントダウン始める。命乞いでもしとけばいいよ、盗人さん』



少女は体勢を立て直し、狙いを定める



三秒とは何事かと「まじかよ」と思わず声に出る直前で呑み込んだ



相当イカれてる。薬かなんかキメてんのか？


いやでも目はガチ...




『＿＿3...』



どうするマジシャン。その名にかけてプライドだってある




『2、』




だが死んだらどうする。それこそ本末転倒だ



『1』




＿＿なら、逃げるしか、ない



直感が働いた瞬間



目の前の銃声、ではなく、屋上扉が勢いをつけて開いた




「＿＿あ、たんてー...」



肩で息をつく名探偵

俺を視界に入れると眉を寄せた



「おめーこんな所にいたの...か、



＿＿って、は？黒澤、A...さん？何でこんなとこに」




呆然と俺と少女を交互に目をやる探偵を他所に、そこの少女は涼しい顔して拳銃を器用に隠し納めていた



なんだなんだ、知り合いか？面倒くさいな、狙ってくるのが増えるのは



それに探偵はこの幼女の本来を知らないと見た




何だこの少女、怖えぇなと横目でチラリと盗み見れば、先程とうって変わって不安そうに顔を歪めていた



『...っ、コナン君助けて！！変装を見破っただけなのに、口封じにここまでさらって来られたの！！』


「...はぃ？？」



これには思わず声が出た。俺が何だって？？




「まじかよ...キッドおめー＿＿」




たんてーがベルトに手をかける


あ、やべぇ。あれボール出してキック力増加云々みたいなのでとどめ刺すアクションじゃん


フラグじゃん




こうなったが最早仕方あるまい




＿＿さらった体であるならば、便乗して差し上げよう




「どうやらパンドラでは無かったのでこれは返しておきます。ですので今回はどうかお見逃しを...」



ビッグジュエルを探偵へ投げ渡したと同時に少女の体を持ち上げた

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