片目が義眼の転校生は...【名探偵コナン】

Opposition＿15 ページ18

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快斗side




「＿＿It's show time！！」




落としたブレーカー

暗闇の中、ざわめきがより一層ボルテージを上げていく



次郎吉氏の隣に納められたビッグジュエルこそ＿＿今回の狙い



シルクのマントをはためかせ、ゲージの上に降り立った




「怪盗キッド！！」

「キッド様ぁ！！」



色んな声が飛び交うが、最早瞬きをするか如くビッグジュエルを熟練の手捌きで盗み出す




(撤退っと)



シルクハットを指で少し下げ、モノクルを怪しげに輝きを帯びただせお得意のマジックで屋上までへと姿を移した





＿＿までは、良かった




「さぁーて、今回はパンドラ...」




の、瞬間だった




闇夜を貫く銃声



当たりも掠りもしないが向けられている先は完全にこちら



屋上は警備張ってなかった筈...





＿＿一体誰が。




ふとした疑問が一つの仮説に行き着いた





「パンドラ...」



まさか、親父を殺した組織の奴...



『こんばんは』

「＿＿っ、！？」



気付かぬ気配

俺の背後を取ったのは＿＿




＿＿銀色のしなやかな髪を揺らした幼い少女



なんで、こんなガキがここに



子供相手に気付けない、のか




「...ここは危ないから逃げた方がいいですよ、お嬢さん」



紳士な口ぶりで微笑めば、赤い瞳は瞬きをして自分以上に笑みを浮かべた




『ふっ...ふふ、あはははは！！！』



さも狂い出した機械の様に


機械と言えど感情は含まれているが、それは何処か人間にある筈のない行き過ぎたものの様に思えて




『怪盗キッド。何が目的で情があるのか知らないけど


＿＿今ここで、全て終わらせる気は、無い？』




盛大な高笑いを終えた後に告げられた言葉と共に少女が取り出した物は




予想だにしない、黒光りした拳銃だった

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