Fancy_11 ページ14
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「へぇ...Aちゃんはまだ家に帰りたくないの?」
『...うん。だからお兄さんが私の事、貰ってくれる?』
駄目...?と、あざとく小首をかしげて目に涙を浮かべれば、奴はニヤリと不気味に微笑んだ
某日某所
始末案件を請け負ってみれば相手は察しの通り
うわ、始末相手ロリなの...。性癖疑っちゃうなぁ。まぁこういう相手なら惜しみなく送ってやりやすい
何処へって?勿論あの世。別に惜しみながら殺した相手なぞ今まで居なかったけど。手抜いた事一度も無いけど
するとあろう事か男は私の目元に指を寄せてきて涙を拭う
残念でした、これは涙なんかじゃなく目薬だよ
さっき見計らって目にぶち込んでおいた奴。塩分なんて可愛いものじゃなく、ホウ酸やエデト酸ナトリウム水和物
うん、やっぱ塩分より可愛い。これでいこう
「じゃあ...誰も居ないとこ行く?」
ゆるゆると手を握られ荒い息がかかるのを嫌な顔一つせず不安げに見つめた
えっ、何処連れてくの。樹海??それは流石に困る...というか引きがねモンだな
そうだな、タイミングとしたらいつだろう
男と私の身長差でいけば...私の頭が男の腰辺りか
じゃあ大腿部狙えば悶絶、からの肺に風穴吹かせようか
後ろ手にひっそりと安全装置を外す
「あっちに車停めてあるから。一緒に行こうか」
『うん!!』
私に背を向け前を行くかと思いきや、いきなり横抱きにし助手席に乗せられる
あー...面倒くさいなぁ。予定が狂う前に終わらせよう
「じゃあ、発進するね?」
アクセルを踏み込もうとしたその体にストップをかける
『私まだ車の免許持って無いし、身長的にも足が届かないの。だから__あんまり遠くに行かれると後々面倒っていうか』
まぁつまりは。そう悟って拳銃を突きつけた
『組織にけしかけたのは失敗だったね』
トリガーに指先をかけ、躊躇いもなく銃弾を放った
運転席には次第に冷えていく男と、その車窓は血が凝血して赤黒く染まる
『車、燃やして貰うようベル姉に頼も』
車から元気よく飛び降りてドアを閉めた
__何処から途もなくカシスオレンジの香りが漂った
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未羽(プロフ) - ジンが律儀……ギャップ……=うちの好み……!!ありがとうございます(∩ω∩*`) (2020年5月8日 18時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - 更新再開してくれませんか? (2020年5月2日 11時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - 桜猫さん» お優しくて泣きそうです!!ありがとうございます、頑張ります!! (2019年8月26日 6時) (レス) id: 8527558b0b (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - リンドウさん» いえいえ、これからも頑張って下さい!^^ (2019年8月25日 11時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - 桜猫さん» コメントありがとうございます!!えっそうなんですね!!?!?知識不足でコナン君もレーズン駄目なんだと自己解釈してました、大変申し訳ございません!! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 8527558b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅連×リンドウ x他2人 | 作成日時:2019年6月10日 1時