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◇◆◇
【備考】
◇ 過去
「あたし、まだ、きれいなままでいられている……？」
「……はい、とっても、綺麗ですよ。」
その言葉が本心から出たものなのかは、当時も――今も麗自身にすら分からない。ただ、この別れが彼女を歪めた一因になったのは確かだろう。
そのまま、紗來は微笑みながら息を引き取った。麗の悲しみを代弁しているかのように、雨は更に勢いを増していく。雨に打たれる麗と紗來の周りにはいつの間にか人集りができていたが、麗はそんなことに気づくこともできないまま悲しみの底に沈んだ。
しばらくして、なかなか帰ってこない二人を心配してか、彼女たちの家族と警察がそこに訪れた。それに気がついた麗は、たくさんの人に迷惑をかけてしまったことを咎められると考えていたが、そんな彼女の思考とは裏腹に優しく頭を撫でられる。
「事の顛末は、卯月さんの両親に聞いたよ。よく頑張ったね、麗。」
紗來が死んだときですら出なかった涙が、父のその言葉によって一気に溢れ出した。麗は父の胸に縋り付いて泣き――いつの間にか、眠りに落ちていた。眠った麗を父は抱きかかえ、妹と共に家へと向かう。
彼女が目を覚ましたとき、時刻は深夜の二時だった。父と妹は起きていて、それぞれスーツと学校の制服を身に纏っている。これから――いや、既に親友の葬儀が始まっていることを悟った麗の頬を、再び一筋の涙が流れた。
麗は妹に促されるまま、再び眠りにつく。その日の夢は今でも覚えている――死んだはずの紗來がわたしに笑いかけてくれて、一緒に普通の学校生活を送って、一緒に楽しく街を歩いたんだ。
翌日の朝、麗は憂鬱な心持ちで制服に袖を通した。学校ではなく、親友の葬儀のために。リビングに行けば既に家族二人は揃っており、麗は昨日からどこかに飛んでいってしまった食欲に鞭を打って、朝食をなんとか口に押し込む。
父の運転する車に乗って会場に行く最中、麗は妹に紗來との思い出を訊ねられ、彼女にそれを語った。自然と麗の瞳からは涙が溢れ、それに気がついた妹はもう話さなくてもいいと切り上げようとしたが、麗はそれを無視して紗來との話を続ける。
「わたしの憧れで……同時に、わたしに憧れていたひと。」
妹に語った話を通して、麗は紗來への思いを改めて確認した。本当に麗にとって紗來は大切な存在であり、同時に紗來にとっても麗は大事な人だったのだ。
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睡夢(プロフ) - .｡. ° ☆りんか☆° .｡ﾟさん» 了解しました、ボードの方にスレ立てしますね……！ (2022年12月5日 21時) (
レス) id: 2fe18450d4 (このIDを非表示/違反報告)
.｡. ° ☆りんか☆° .｡ﾟ(プロフ) - 両方組みたい…と我儘言いたいところですが、とりあえず楂古聿くんのほうでお願いしたいです…！！ (2022年12月5日 21時) (レス) id: 8fecd180f4 (このIDを非表示/違反報告)
睡夢(プロフ) - .｡. ° ☆りんか☆° .｡ﾟさん» お誘いありがとうございます……！ もちろん組ませていただきたいです、関係を組ませていただくのはどちらの方とでしょうか……？ (2022年12月5日 21時) (レス) id: 2fe18450d4 (このIDを非表示/違反報告)
.｡. ° ☆りんか☆° .｡ﾟ(プロフ) - こんばんは、同企画に参加しているりんかと申します。もしよろしければうちの子と関係組んでいただけないでしょうか…？ (2022年12月5日 21時) (レス) @page20 id: 8fecd180f4 (このIDを非表示/違反報告)
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