【暗殺教室】アスピラスィオン【赤羽業】 (ページ6)

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暗殺６ページ6

絶望してわざと成績を落とした、なんて失礼なこと口が裂けても言えない。

そんな言い方をしたくなかった。

実際そんなつもりはなかったけど、私がやったことを言葉にするなら…

そういう意味になってしまうから。

「本当に成績が下がっちゃって…」

作り笑いで誤魔化すが、赤羽くんには通じなかった。

「嘘でしょ。下手だね、嘘吐くの」

悔しいけど、見破られてしまった。

今後、彼に私の嘘は通じないな。

「…みんなが変わったから、嫌になったの」

素直に応えることにした。

不思議、信頼関係なんてない相手にここまですんなり話せた。

「へぇ…なるほど。蒼波さんって面白い人だね」

クスクスとあの小悪魔のような笑顔を見せたため、私は少しムッとした。

私ってそんな面白い人かな。

「まあ、そんな拗ねないでよ。別に今聞いたこと、言いふらしたりしないから安心して」

普通は心配になるような性格だけど、彼は本当にそんなことしないって思ってしまった。

どこか私は彼を信じていたのだった。