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暗殺５ ページ5
赤羽くんが戻ってから数日後の昼休み。
唐突のように、赤羽くんからの呼び出しがやってきた。
教室では話しづらいのか、旧校舎外へと引っ張り出された。
「あのさ、ひとつ聞きたいんだけど…いい？」
彼が口を開いた。
私に聞きたいこと？
それは別に構わなかったため、頷いた。
しかし、聞かれるような関わりがあったか少し疑問に思った。
彼とはほぼ初対面だからだ。
面識がなかったし、名前を聞いたかもしれないというくらいだった。
彼は違っていた。
私のことを知っていたのだ。
「蒼波さんって、上位にいたよね？突然成績が下がるなんておかしくない？」
少しいたずらっ子のような無邪気な子供のようだった。
しかし、瞳の奥では何を考えているか分からない。
あまり知られたくないことを聞かれてしまった。
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作者名：彗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sui12141/
作成日時：2015年3月15日 2時
