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暗殺２７ ページ27
何とか私を死角に、みんなの縄を切ることができた。
「じゃあ、気を引くから順番に逃げて。もしかしたら表に誰か仲間が張ってるかもしれないけど」
「そ、そのときはどうすれば…」
「私のスカートのポケット…悪いけど気づかれないように取り出して」
「こ、これは…？」
出してもらったのは布と何かの液体が入った瓶。
「愛美ちゃんが前に先生に服用させた毒。人間には効くから死なない程度に薄めたの」
「これを役立たせばいいんだね？」
カエデちゃんは握りしめて覚悟を決めたようだった。
「うん、誰か一人でも先生のとこに辿り着けばみんな助かる」
私の言葉にみんなは信頼できると感じてくれた。
「とりあえず、気を引いてみる」
決心をして奴らに声を掛けた。
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作者名：彗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sui12141/
作成日時：2015年3月15日 2時
