【暗殺教室】アスピラスィオン【赤羽業】 (ページ13)

今日:10 hit、昨日:38 hit、合計:16,242 hit

暗殺１３ページ13

「ははっ、これはあと２駅くらいこんな状態だね。」

「う、うん…」

私より、愛美ちゃんの方がよかったのかな。

早くここから消えたい。

彼の本当の気持ち知りたくないし、きっと私も自分の気持ちに気づくのが嫌。

認めてしまえば辛くなるだけだから。

私の〝好き〝は、恋愛感情じゃない。

〝憧れ〝だ。

彼を敬い慕い、強く想う。

これだけでも、私は幸せだ。

辛くなんてない。

そう言い聞かせ、降りるべき駅のホームに着く。

「で、ここからどうやって帰るの？」

ふと、帰る方向が同じだという彼も降り立っていた。

「えっ…歩いて帰るよ。」

そう答えると目を見開き驚いていた。

こんな時間帯で歩きはダメでしょ…と、なぜかため息交じりに注意された。

「送ってくから、ついでに寄り道しない？」

「う、うん…いいけど」

彼はこんなにも積極的な人だったっけ？

それとも私が知らないだけ？

寄り道って…どこに行くんだろ。