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ー
『？』
この鈴の音は、わたしを連れて来てくれた女の人が付けていた鈴の音と同じ音色だった。
佐久間「どうしたんだい？」
辰哉「さっきから様子が妙じゃないか？
俺たちに怯えていると言うより・・・。」
佐久間「・・・まさか。そんなはずないじゃないか。
もしかすると、本当に酷曇に当てられちまったのかもしれないね。」
2人は互いにそうやりとりをするとこちらを向いた。
「まさか」とはどう言うことなのだろうか。鈴の音はわたしにしか聞こえていないのだろうか。それに、わたしをここまで連れて来てくれた女の人はどこいってしまったのだろう。
辰哉「事情も聞かない。嘘をついていた事も眼を瞑る上に手当てしてやろうってのに、何が不服なんだか。」
『・・・。』
佐久間「そんな言い方するから怖がられるんじゃないか。ごめんよ、普段は気のいい奴なんだよ。怪我が悪化してしまっては困るだろ？悪いようにはしないから、辰哉に手当てしてもらってくれないかい？」
『・・・(頷く)』
この人達自体には何の悪意も感じない。むしろ親切過ぎるくらいだ。先ほどから見えているものは、その悪いモノに当てられたせいかもしれない。と考えたら、何だか急に申し訳なくなって来たので頷いた。
佐久間「それなら、羽織で隠しておくから背中を見せてくれるかい？」
のっそりと起き上がったわたしに向かって佐久間という人がそう言うと、わたしがついさっき脱ぎ捨てた羽織を拾い上げて座っているわたしの目の前まで来ると膝立ちをして体の前の方を肩にかけてすっぽりと隠してくれた。
わたしはその中でもぞもぞと帯を少しだけ緩めると浴衣と襦袢を背中が見えるだけ下げる。
佐久間「少しの辛抱だからね。」
頭の上でそう言ってくれるが、いつ痛みが走るか検討もつかないからぐっと身構える。
辰哉「・・・これは・・・。」
背中の方でさっきよりも低い声が聞こえてくる。
佐久間「どうしたんだい？
そんなに酷い怪我なのかい？」
辰哉「・・・酷いなんてもんじゃない。」
「はぁ」とため息をつくと、冷たい指の感触が背中に触れて思わず体が跳ねてしまう。
辰哉「葵と言ったな。命が惜しいなら正直に答えろ。」
佐久間「辰哉？」
辰哉「この傷、
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Asura(プロフ) - ありがとうございます！楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (
レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして！コメントありがとうございます！まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください！移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして！スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか？ (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます！usermho6x4ya37←こちらになります！作品名検索でも出てくると思います！ (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます！嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年4月22日 2時
