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風が全身に吹き付けて、気を緩めれば今にも飛ばされてしまいそうになる中、大鳥の背中にしがみついていた




『、、これが、式神、、』




書物で読んだことがある。式神とは、陰陽師が修行したのちに妖怪や鬼神を自分の使役にすることができる。
要は、今わたしが乗っているのは廉のくれた霊気によって見える妖なのだ。




しばらく飛ぶと、式神は少し低空をゆっくり飛んだ。
何度か呼びかけてみたが、わたしの声は聞こえていないようで、まっすぐに飛んでいた。




『そうだ、手紙を、、』




父上から託されたという手紙を巾着の中から出すと風に飛ばされないように身を屈めて読んでみる。





『Aへ。朧へ着いただろうか。ただ、無事でいる事を願うばかりだが、そうはいかぬだろう。』




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Aへ



朧へ着いただろうか。ただ、無事でいる事を願うばかりだが、そうはいかぬだろう。


まず、朧の都に行き、九人の妖を探しなさい。行けばきっとわかるはずだ。


今頃、朱雛院家は全滅、その謀反を起こし大逆の罪として陰陽師総出でお前を追っているだろう。


これまで何も知らぬまま、全てをお前に背負わせてしまった。すまない。だが、わたしもお前の母も一族皆お前を守るためにしたことだ。


遠い昔、南の島国に居た巫女はその不思議な力故に大和の王に気に入られ、強引にこちらへ移り住み力と美しさから王の妃となった。
その子孫が我々朱雛院家だ。


しかし、当時身分の違いから迫害を受けしまいには病に臥せった王は死に、その病が不思議な力を持つ妃の怨念だと濡れ衣を着せられて殺された。だから、自分の血を引き継ぐ女子が産まれぬように、自分の子を呪ったという。巫女の力を引き継ぐのは女子だけだったからだ。
だからこの家には、女子が産まれることが無かったのだ。

しかし、お前が産まれた。


巫女の力と、陰陽師としての霊力が膨大な力をその子に与えるだろうと安倍唱詠が言った。しかし、奴らの狙いは







その時だった、静かに飛んでいた大鳥が急にガクンと揺れた。





『えっ、どうしたの?』




それでも大鳥は何も答えずに、少しずつ下へ降りていく。しかし途中で大鳥がパッと消えてしまい、わたしは真っ逆さまに森の中へ落ちた。

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Asura(プロフ) - ありがとうございます!楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして!コメントありがとうございます!まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください!移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして!スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか? (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます!usermho6x4ya37←こちらになります!作品名検索でも出てくると思います! (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます!嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スヒョン | 作成日時:2023年4月22日 2時

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