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向井「向井康二です。普段は絵師で、、ってあれ?ハクタクどこいった?さっきまでおったのに。」
阿部「あ。」
阿部さんの声と共にわたしに視線が送られたと思った瞬間、後ろからどすんという音がして振り返ってみると白い虎のような妖がすぐ後ろにいた。これがハクタクだ。
『っ!』
ハクタク「ほんまやなぁ。かぐやの匂いがするわ。」
向井「おいー、何してんねん。」
ハクタク「康二、かぐやが憑いたというのはほんまらしいぞ。」
向井「俺らにとってはかぐやなんてどうでもいいねん。そんなやつ知らんし。」
?「待て、話が脱線している。まだ俺たちの自己紹介が終わっていないぞ。」
大きな柱にもたれかかって腕を組んでいる人?が向井さんに向かってそう言った。人の形をしているけれど、後ろには大きな黒い羽が見える。
?「照、次は俺たちだ。」
岩本「はいはい、俺は岩本照。この朧の同心をしている。で、今話してたのが俺の憑妖の天狗、鞍馬だ。」
渡辺「え?俺最後?髪結いしてる渡辺っていいます、俺の後ろにいるでかめの犬が俺の憑妖の犬神。」
犬神「翔太、説明が雑じゃないか?」
渡辺「そう?」
マタタビ「犬にはそれくらいが充分だ、」
犬神「おい化け猫聞こえてるぞ。」
玉藻「はいはい、そのくらいにしな。今回の目的はこの子から事情を聞くことだろう?」
深澤「そうだな。」
阿部「話してかくれる?わかる範囲でいいんだ。」
目黒「かぐやが憑いているとはいえ、内容次第ではお前を追い出すからな。嘘をついてもすぐに分かる。心して話せよ?」
佐久間「またそうやって怖がらせることを、」
『いいんです。それか当然です。』
大きな机に並べてある椅子にそれぞれが座り、妖達もわたしと少し距離を取りながらわたしを見ていた。
『全てを把握できているわけではないですけど、嘘偽りなく話します。』
目黒「最初の時点で嘘をついたお前の言葉は信用ならないが、俺たちにも関わる事かもしれないなら聞くしかない。」
『はい。』
わたしは着物の袖をギュッと握ると、私の身に起こった事を包む隠さずにゆっくりと話した。
事の始まりは、わたしが10歳を迎えた日の、「開眼の儀式」にまで遡る。
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Asura(プロフ) - ありがとうございます!楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして!コメントありがとうございます!まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください!移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして!スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか? (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます!usermho6x4ya37←こちらになります!作品名検索でも出てくると思います! (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます!嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スヒョン | 作成日時:2023年4月22日 2時