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てっきり前に行った大広間に行くかと思っていたのに、わたしが案内されたのは薬舗の「雪乃屋」と廻船問屋の「雪乃屋」の間にある裏庭の小さな蔵の前に立っていた。
『えっと、、』
目黒「なんだ」
『説明をするのでは?』
目黒「そうだ。早くしろ、店を開く前に終わらせたい。時間がないんだ。みんなも待ってる。」
深澤「この蔵から地下に行くんだよ、」
『はい、』
正直暗くて狭いところは嫌だ。思い出してしまう。
玉藻「大丈夫かい?」
マタタビ「A?」
『あ、うん。大丈夫です。』
目黒さんと深澤さんの後ろをついてからの中に入り、地下へと続く階段を降りて行く。けれど、一向に階段の終わりが見えない。
深澤「大丈夫か?」
玉藻「背中に乗るかい?」
『大丈夫です、ありがとうございます、』
それからしばらく階段を降りていくと、大きな鳥居があって、その奥には、、
『神社、?』
地下のはずなのに大きな神社が立っていた。一体どうやって、、
目黒「時間がない。早く行くぞ。」
目黒さんは足早にその神社の中へ入っていってしまう。
深澤「俺たちも行こうか、」
『はい、』
中に入ると、壁には色んな書物や呪具、みたいなものやお札や掛け軸などが並べられていて、大きな柱がそれらを支えている。奥には何かが祀られているような台座があって、その手前には大きな机と椅子、そこにはわたしの知らない人たちが座っていた。
佐久間「良かった!来られたんだね!怪我は、、って治ってるんだったね、」
『佐久間さん、助けてくださったみたいで、、ありがとうございました。』
佐久間「いいんだよ、」
にっこり笑う佐久間さんの肩にマタタビが飛び乗って頬擦りをしている。
阿部「急にこんなところに連れてきてごめんね?」
『いえ、てっきりわたし、あの大きな部屋に行くのかと、』
阿部「上皇がここがいいだろうって言ったんだよ」
崇徳上皇「この子とかぐや様のためだ。」
村上「妖絡みの大切な話をする時は、ここに集まる決まりなんだ。君の事情は推測するに、僕たちにも関わりがありそうだからね。」
?「え?そうなの?」
?「さぁ」
?「そんなんその子が言ってるだけやん。」
?「だよなー、こんな朝っぱらから集められてさ」
初めて会う人たちが奥の方で話している。
村上「まずは、改めて自己紹介からだね?」
目黒「そんな時間はない」
村上「蓮、そう言わないで。全部話してもらうために少しでも警戒してほしくないでしょ?」
目黒「、、手短に」
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Asura(プロフ) - ありがとうございます!楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして!コメントありがとうございます!まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください!移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして!スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか? (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます!usermho6x4ya37←こちらになります!作品名検索でも出てくると思います! (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます!嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スヒョン | 作成日時:2023年4月22日 2時