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マタタビ「処刑、?」
玉藻「お前、それ本当かい?何をしたんだい?」
『、、それは、』
深澤「はい、そこまで。」
部屋の襖を開けて入ってきたのは深澤さんだった。
深澤「お前、名前はなんて言った?」
『Aです、』
深澤「A、みんなに説明してもらいたいんだけど、」
『、はい』
深澤「なんだ、やけに素直だな。話したくなさそうだったのに。」
『正直に話すべきだと思いまして、』
深澤「なんでまた」
『巻き込んでしまってますし、助けていただいたのに事情を隠したままなのは、失礼かと、、』
深澤「、、そう、」
『ただ、、』
深澤「ん?なに?」
『もしまた同じようなことがあっても、わたしのことは事情も名前も知らない赤の他人だと言ってください。』
目黒「それは無理だ」
これ以上、迷惑をかけるわけにはいかないと思って放った言葉だったけど、深澤さんの後ろから現れた目黒さんにあっさりと却下されてしまった。
『無理って、どうして、』
目黒「諸々の説明は後だ。とりあえず説明が先だ。」
玉藻「ちょっと、もう少し言い方ってもんがあるだろう?」
目黒「五月蝿いぞ狐、俺は今気が立ってるんだ。」
玉藻「いつものことじゃないか」
目黒「なんだと?」
マタタビ「どうせこの子にかぐやが憑いたって聞いて苛立ってんだよ」
目黒「だったらなんだ?」
マタタビ「別にー」
玉藻さんとマタタビはわたしを庇うように目黒さんとの間に立ってくれている。
深澤「立てるか?部屋を移動したいんだけど」
『はい、大丈夫です。』
崇徳上皇「運んでやろうか」
『いえ、歩けます、』
その場に立つと目黒さんの背丈の大きさが分かる。整った顔立ちをしているのは分かっていたけど、目の前に立つとさらに威圧感がある。
目黒「、、傷はどうした」
『あ、えっと、、起きた時にはもうすっかり治っていて、、』
崇徳上皇「おそらくかぐや様の、」
目黒「分かってる。さっさと行くぞ。」
そう言うと目黒さんは部屋を出ていってしまった。
深澤「悪いね、別に悪いやつじゃないんだ。ここにいる妖憑きには、みんなそれそれ事情があってね。」
『事情、、』
深澤「Aだってそうだろ?」
『、、そうですね、』
深澤「行こうか。」
『はい。』
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Asura(プロフ) - ありがとうございます!楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして!コメントありがとうございます!まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください!移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして!スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか? (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます!usermho6x4ya37←こちらになります!作品名検索でも出てくると思います! (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます!嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スヒョン | 作成日時:2023年4月22日 2時