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「狐と猫と上皇と」 ページ29






ふと目が覚めると、わたしは横になっていた。さっきまで真っ暗な森で大きな蜘蛛に襲われて死にかけていたはずなのに。
わたしは、どうやってここにきたんだろう。



玉藻「目が覚めたかい?」



聞き覚えのある声に飛び起きる。




『いたっ、、』




背中に痛みが走ってその場に蹲ってしまう




マタタビ「大丈夫かい?無理はいけないよ。背中の傷だけは治らなかった様だから。」




目の前には九尾の玉藻さんと猫又のマタタビ、そして襖の近くには崇徳上皇さんが腕を組んで立っていた。




『わたし、、どうしてここに、』




玉藻「まぁ、覚えていなくて無理はないね。」



マタタビ「かぐや様のことは?わからないかい?」



『あ、、夢?に出てきたような、』



崇徳上皇「お前に憑いたと言ってたぞ」



『、、わ、わたしに、?』



思い返してみると、そんなような事言われたような、言われてないような気もする。




玉藻「あたし達と、辰哉と大介、亮平が森まで助けにいったんだ。」



『そう、、だったんですね、、。すみません。』



崇徳上皇「なんで一人であの森に戻った?危険なのは分かっていただろう」



『大切なものを、森で落としてしまって、』



マタタビ「大切なもの?」



玉藻「なんなんだい?それは」



『父に貰ったものです。お守りだと渡されて。』



マタタビ「ふーん、」




『あの、深澤さん達は、?』



玉藻「飯を食うって出ていったよ?あんたもお腹空いてるかい?」



『いぇ、特には、。』



マタタビ「というか、かぐや様があんたには特別な力があると言っていたけど、なんなの?」



『特別な、力?』



崇徳上皇「だからお前に憑いたんだと言ってたぞ。」



『わたしに力なんて、、。無かったからここにいるんです。』



玉藻「?」



崇徳上皇「では、質問を変えよう。」



『なんでしょう?』



崇徳上皇「陰陽師の奴らに殺されかけているのは何故だ?」



『・・・それは、』



玉藻「あんた、それはみんな集まってから聞くんだろ?」



崇徳上皇「しかしな、俺はお前の記憶を少し見させてもらった。おそらく、陰陽寮を出る時の記憶だろう。」



マタタビ「一体何を見たんだい?」



崇徳上皇さんはわたしの座っている布団の横にに腰掛けると、わたしの目をじっと見つめてこう言った。



崇徳上皇「処刑の命が下されているだろう。お前。」



『っ!!』



マタタビ「処刑、?」


玉藻「お前、それ本当かい?何をしたんだい?」

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Asura(プロフ) - ありがとうございます!楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして!コメントありがとうございます!まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください!移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして!スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか? (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます!usermho6x4ya37←こちらになります!作品名検索でも出てくると思います! (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます!嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スヒョン | 作成日時:2023年4月22日 2時

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