→19→ ページ21
.
『なんで先行っちゃうのー』
ぶすっとしたジンさんが私に追いついた
「なんか危なそうだから」
『え?!そんなわけないよ?!?』
どうでもいい会話をしてる途中
ジンさんはいきなり聞いてきた
『ねぇ』
『Aちゃん、ユンギのこと好きでしょ?』
・・・え?
「え?!」
びっくりした。誰にもバレてないと思ってた
『わはははそんな驚かないでよ
俺が気づかないとでも思った?』
ニヤニヤしながら顔を覗き込んでくる
先輩の名前が出た瞬間私の顔は真っ赤(だと思う)から、ジンさんは
『当たり〜〜』
なんて笑ってる
最悪だ・・・ジンさんに知られてしまった・・・
「・・・いつわかったんですか」
『えぇー認めたね、好きってこと笑
んーとね、みてたらわかったよ』
『辛そうな顔ばっかしてるから』
ジンさんは真剣な顔になった
「・・・そんなに出てますか、顔に」
『うん』
そっか
自分では笑ってるつもりだったんだけどな
「いいんです
心配しないでください
私がただ、先輩のこと好きなだけですから」
意外とスラスラと言葉が出てきた
『・・・そっか』
頭をよしよししてくれる手が優しくて、うるっとしてしまう
『でも、苦しくなったら人に話すのが一番だからね
ちゃんと俺にも話すんだよ』
あぁ、いい人だ
本当に心配してくれてる
「はい、ありがとうございます」
ジンさんって、普段は馬鹿みたいなことやって
女の人との関係は無限で
大丈夫かなって思うけど
世の中の女性はこの優しさに落ちるのね
今日初めて気づいた
『Aちゃん可愛いんだし、ユンギじゃなくて俺は?おれにs・・・』
prrr.....
ジンさんのケータイがなった
ジンさんは二言くらいですぐ切った
口調は明るかったくせに
『・・・めんどくさ』
と呟いて
また会話を始めようとする
いや、私聞こえてますよ?????
絶対今の相手女の人ですよね?????
『俺はさ・・・』
「ジンさん。」
『はい?』
「電話の相手・・・」
『ああ!気にしないで!夜だけの関係と思ってたのにしつこい女の子からかかってきてかなりめんどくさいとか思ってないから!』
・・・いい先輩とか言った私を殴りたいわ
.
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とっと子 | 作成日時:2017年10月27日 0時